①を書いてから少しして


夏風邪を引いてしまいまして…


少し間が空くとなかなか筆が


進まなくなるものですね。。


すみませんm(__)m




それでは①の続きです。


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お店の引き戸をそーっとあけると

若い男性がひとり、

お店の中の一段高くなってるお座敷に

座ってらっしゃいました。




予想外の若い男性だったので

緊張感がピーク!!に達しましたが



三味線のケースが欲しいということを

身ぶり手振りでどうにか伝えると

お店の奥へ誰かを呼びに行かれました。





そして出ていらっしゃったのは

どうやら店主の奥様のよう。




ほっ。。。




私もようやく落ち着いてきて

持っている三味線の話などを

あれこれお伝えした結果、

一番安くて持ち運びしやすいソフトケースを

購入することに。




し・か・も




Twitterのフォロワーさんから聞いてた金額の約半額で!!!!!!




これはもうめちゃくちゃ有り難い!!!




だってまだまだこれからです…

本題は修理です。

内容にもよりますが

楽器の修理は本当高いですもんね、、





それで、

修理をお願いしたい三味線は祖父の持ち物だったのでとても古いんです…

と恐る恐る相談すると





実は今、店主が体調を崩しているので

修理に少し時間がかかるかもしれないですが

ぜひぜひ一度持ってきてください(^^)



とおっしゃってくださり!!





良かったー!!


直してもらえるかも!?!!




また弾ける日が来るかもしれないよー!!!!




最初の緊張感はどこへやら、

ワクワクしながらの帰宅となりました(^^)




そして数日後、



買ったばかりのソフトケースに

祖父の三味線をいれて

いそいそとお店へ向かいました。





お店に着いて

ケースから三味線を取り出すと

若い男性の店員さんが

棹と胴を外したりしながら

不具合のある場所を調べてくださいました。



皮は破れていないものの

金具が外れて無い部分や

カビで傷んでいる場所もあったり。。

奥様も一緒になって

調べてくださいました。





奥様が胴の中を覗くと

内側に何やら文字が書いてあるようで…



奥様の口から

「平成9年」という日付が出たとき、

私はハッとしました。




その年はたしか

私が高校へ進学した年です。

祖父が皮を張り替えて

私の練習用にと三味線を渡してくれた年。




そして思い返せばその年は

祖母が亡くなった年でもあります。




1月に祖母が亡くなってから

私の高校進学まで数ヵ月。



あのバタバタの中、

私のために

三味線の皮を張り替えてくれてたんだと思うと

自然と目頭が熱くなりました。





(続く)