消費税アップで
倒産予備軍10万件
価格転嫁できない中小企業が
バタバタ潰れる
<日本のモノ作りを壊滅させる気か>
政府税調が消費増税の具体的議論を
スタート。
もちろん増税の結論ありきだ。
だが、こんな経済状況で増税なんて
自殺行為。
野田政権は日本のモノ作りを
壊滅させる気か。
「消費税は中小企業にとって
死活問題です。
消費税アップとなれば、何%で
あっても消費マインドを冷え込ませる
から、小売業はそう簡単に“増税分”
を 価格に“転嫁”できません。
消費税分を値上げできず、価格競争を
続けざるを得ないでしょう。
そのシワ寄せは下請け、孫請けに
押し付けられるのです」
(東京商工リサーチ情報本部長・友田信男氏)
消費税を店頭で払うのは消費者でも
実際に税金を納めるのは店や会社だ。
消費税を店頭価格に上乗せできなければ
事業者が肩代わりすることになる。
負担を他に押し付けられない
中小・零細企業は、自腹を切って税金を
納めるしかない。
それも払えればまだマシで、消費税分を
払えずに滞納している中小企業は
少なくない。
2010年度の消費税滞納額は
約3400億円。
国税全体の滞納額の半分を占めている。
「消費税率が3%から5%に上がった
翌年度の滞納額は7249億円で
過去最高でした。
現行の5%から税率が上がれば
滞納額も跳ね上がるのは
間違いありません」(経産省関係者)
自腹を切るにも限界があるし
滞納すれば年14.6%の延滞税率が
課される。
立ち行かなくなった中小・零細企業が
いずれ廃業に追い込まれるのは
自明の理だ。
「日本には現在262万社の企業が
ありますが、このうち法人税を
納めているのは25%しかないのです。
残り75%は赤字ということ。
消費税は赤字でも払わなくては
なりません。
赤字経営の企業にとって、消費税の
負担増は致命傷になる。
いわば日本企業の75%が
倒産予備軍です」
(友田信男氏=前出)
少なく見積もって赤字企業の5%と
しても、10万件が倒産の危機に直面
するのは間違いない。
大震災の影響で、ただでさえ倒産増が
懸念されているのに、消費税を
価格に転嫁できない中小・零細企業が
バタバタ倒れれば、失業者が
街にあふれ、雇用は悪化、消費は
ますます低迷する。
日本経済は機能停止。
二度と這い上がれなくなってしまう。
生活の心配がない財務官僚や
国会議員は、わずか数%の増税と
タカをくくっているのかもしれないが
それで日本経済が破綻したら
元も子もない。
こんな簡単なことが、どうして
ドジョウには分からないのか。
(ゲンダイネット)
消費税「増税」はいらない! 財務省が民主党に教えた財政の大嘘/高橋 洋一
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