頭金だけで新車に乗れる…トヨタ新型の購入プラン発表
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090715/biz0907152041014-n1.htm
そもそも200万円の車の頭金を120万円払える人間は一括で買うのではないか、という疑問はさておき。
ひとことも書かれてはいないが、おそらくこうなる。
├──────────→│残金80万円×3年分の利子発生
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購入 1年 2年 3年
つまり、その後一括で買おうと、返却しようと、残金に対し、3年分の利子請求が来るはずだということだ。
返却しようと、残金を一括で払おうと、3年間残金80万円の支払いを停止しているのであって、その残金に対する利子が発生して然るべきなので、実際には120万円ではなく、低金利ローンだとしても年利3%×80万円×3年の7万2000円の請求が来るということになるのだ。
つまり、7万2000円支払ってまで返却するか、7万2000円+残る元本80万円、つまり87万2000円を支払い、総額207万2000円で買うか、さらに金利を払いながら残額を返済していくかの3パターンになるわけだ。
だから、元々120万円の頭金を出せる人間なら200万円でさっさと買ってしまうのが当然の選択ということになる。
お手軽感を演出しているつもりだろうが、日本の消費者がこれに気付かないとは到底思えないのだが、本気でやるつもりなら考え直すべきではないか。おそらく彼らはこれと同時に債権の証券化も行うはずで、見えないところでさらに利益を上げることになる。
ようするにこれは、車を売るのではなく金融商品を売るということに他ならない。
こんなことならレンタカーを借りるか、通常ローンを組むか、通常のリース契約にした方がまだ消費者には良い選択肢だろう。今回の購入プランはまさに自動車購入ではなく、金融商品購入のプランなのだ。
※記事だけで判断している為、私の解釈が誤っている可能性が有ります。