雨の音だけが響く ここが僕の居場所
葉の上で眺めるのは 暗い暗い世界
空の色を変える程の 優しさも強さもない
灯し続けているのは 弱い弱い光
気づかれたくて揺らした心を
早く見つけて
「綺麗だね」って言ってよ ねぇ
僕が嫌ってしまった僕を
誰か上手に愛してみてよ
淡いこんな光に どうか意味を与えて
星もいなくなった夜はもう
僕は本当に独りぼっちなの
でも 消せないまま
ただ 声を待っていた
不意に止まる雨の音
差し出されていた空
そっと心を撫でる声 「綺麗だね」
嬉しくて開いた翅に落ちた 傘の涙
慌てて僕は 濡れた闇を飛び回った
ところが 散らした光は 君には届かなくて
降り出す 止まない雨
僕を拾ってもらった人の
悲しみさえも騙せずに
葉の上で見上げた 夜の向こう側
「もしも僕に もっと
大きな光が灯せたなら」と
迷える明日もなく 雲へ飛び込んでいく
色を変える空 熱に溶ける翅
そこで出会えた太陽に言う
「その光を分けて
もっと輝かないと愛されないの」
すると 困ったように彼は応える
「ああ それはかまわないけど だけど」
「君はきっと知っているんでしょ
放つ光に足りないものは
その眩しさじゃなくて それを灯す理由」
「愛してほしいと光ったって
誰の闇も照らせないんだよ」
嫌った僕の 意味が輝き出す
例え 小さくたって弱くたって
消せず灯し続けるこれは
誰かの闇に潜む闇を 照らすための光
僕は太陽じゃないけど
ちゃんと君を救えるんだよ
すぐに帰るから 夜に見つけてよ
願いを叶えるよ 闇を駆ける星





