中学受験、、、すべきかどうか悩みますよね。

 

受験をするとなれば

多くの時間を勉強に費やすこととなるので

親子共にかなりの期間、頑張る必要があります。

 

では、これから中学受験をするか悩んでいる方向けに

よくあるメリットとデメリットと共に

『最大のメリット』『最悪のデメリット』

についてご紹介します。

 

よくあるメリット

  • 各校の特色ある教育理念で子どもの長所を伸ばすことができる
  • 大学進学の準備がしっかりできる
  • 知識が身につく
  • 忍耐力・対応力が鍛えられる
  • 受験体験そのものが今後の原動力になる
  • 親子が同じ体験をすることで絆が深まる

 

中学受験の知識が将来的に役立つという記事もありますが、将来的に『基礎部分』において役立つのが正確な表現です。

 

知識自体はやはり専門的ではなく基礎部分なので、中学受験時代の知識が飛び抜けて将来に役立つということではありません。

 

また、苦労してやり続けた中学受験の中で培われた忍耐力は、これから起こりうる困難にもきっと役立つでしょう。

 

もちろん、困難な状況になった時に

 

「苦しい中学受験を乗り越えたんだから、今回も大丈夫」

 

という思考を持ち続けるための思考方法も知っておくことは必須となります。

 

その他、親子間の絆が深まるなどもありますが、これだけの目的でしたらイベントごとを一緒に体験するなどで充分です。

 

中学受験をするかどうかで最も考えるべきことは、中学受験自体が子供の将来にどう役立つかを知った上で、その必要性を見極めることです。

 

『最大』のメリット

シナプスが太くなる

シナプスとは脳内にあるニューロンという神経細胞をつなぐ『橋』みたいなもので、中学受験をするとこの橋が太くなります。

 

橋が太くなることで、より多くの情報が行き交うことができるので、思考力が増幅します。

 

例えるならば、川の両岸を繋いでいる橋の幅が広ければ広いほど、スムーズに人や車が行き交うことができますが、これと似たような状況です。

 

橋の幅が狭ければ渋滞が起こりますが、脳内でも同じように情報伝達に渋滞が起こり思考力が伸びません。

 

この橋の幅を太く(広く)するには『刺激』が必要なのですが、刺激物は計算、暗記、模試、塾での友達関係などとなります。

 

これからの時代、あらゆるサービスが人からシステムやAIに切り替わっていく中で、どのように切り開いていくかを考えるには絶対的に『思考力』が必要となります。

 

その思考力を鍛えるという意味では、中学受験は絶好の場となります。

 

ただしストレスが大きくなると逆にシナプスは細くなるので、いかに自ら前向きに取り組んでもらえるかという、子供の導き方が重要となってきます。

 

ミラーニューロンが良い方向に働く

パルマ大学のジャコモ氏らが発見したモノマネ細胞で、ミラーは鏡のことです。

 

人は環境によって思考基準が決まってきますが、そもそも基準の高い中学受験メンバーの中にいれば思考基準値は高くなります。

 

この時にミラーニューロンが働いて、周りの基準値に自分を合わせてくれます(ミラー)。

 

だから思考基準を上げるためには、中学受験の環境はとても良いのです。

 

ちなみに、学校のテストが楽勝すぎるのは当然で、その基準値の高さは大学受験の志望校にまで影響することがとても多いです。

 

例えば、中学受験をしなかった子供が大学受験で頑張って第一志望を偏差値60に設定する中、基準値が高いと滑り止め校の偏差値が60などになります。

 

このように将来的にすべての基準値を引き上げてくれるので、中学受験はチャレンジするだけでも大いに価値が高いものとなります。

 

 

よくあるデメリット

  • 自ら行動しない子供になる危険性がある
  • 入学後に落ちこぼれることがある
  • 過度な干渉が子供の主体性の芽を摘む
  • 学習量が多いので、ほとんど塾通いになる
  • 経済的負担が大きい
  • 新たな友人関係を構築する必要がある
  • 無理強いすると勉強が嫌いになる

 

経済的負担などは子供の将来のことを思えば、子供への『投資』なので特に取り上げる必要はないかと思いますが、中学受験は昔から変わらず知識詰め込み型の学習スタイルなので、そのままの学習方法では入学後にかなり苦しい思いをする危険性があります。

 

実際に私も入学後に「学習に苦しんでいる」という親御様からの相談を多く受けています。

 

学習に苦しむ理由としては、自ら考える能力が育まれていなかったり、そもそも中学受験合格をゴールに設定しているので燃え尽きていることなどがあります。

 

よって、このようにならないためにも、受験時代から思考力を育む教育と中学受験の位置付けを明確化することは非常に重要となります。

 

『最大』のデメリット

AIにボロ負けする、時代にマッチしない人間に仕上がる

 

先ほども述べた通り、中学受験は膨大な知識の詰め込み型受験です。

 

正直、これは時代に全くマッチしていません。

 

ほとんどの塾でも解法丸暗記のオンパレードで、「本当にこれでいいんでしょうか?」という親御さんからの相談も非常に多いです。

 

確かに暗記することは避けられませんが、その中でも暗記するだけでなく本質理解を伴って知識をインプットできる分野も多くあります。

 

そういうところはなるべく本質理解をしておくことで、思考力・応用力がかなり伸ばすことができます。

 

また理解して覚えたものは、暗記しているという感覚がないので、精神的にも暗記の負担が軽減されます。

 

そもそも検索すれば何でも探し出せ、暗記せずともUSBメモリーなどに保存ができる今の時代に、膨大な量の暗記能力を育むのはそれほど重要ではありません。

 

現代は、日々得られる情報量が10年前の530倍にもなっており、平安時代の人が一生かけて得られる情報を私たちはたった1日で手に入る時代となっています。

 

そんな中で必要となる能力は、今の自分の状況に必要な情報の取捨選択と、その情報をインプットした上で活用するという能力です。

 

こういった視点を持って中学受験を行えば、子供たちの将来に大いに役立つ経験となりますが、ただ中学受験をして高い偏差値の学校に合格するという視点だけでは、今回述べたような最悪のデメリットを現実化してしまう可能性があります。

 

 

まとめ

 

是非とも思考力を鍛えるための訓練として中学受験を行い、その上で志望校合格は当然のこと、そこから高みを目指せる素晴らしい人になっていただければと思います。

 

前向きに見ればデメリットもメリットに書き変わります。

 

こういった思考が、どのような窮地からでも這い上がる能力を育みますので、是非ともその視点から中学受験に望んでいただければと思います。