よくあるタイプの借金返済日記みたいなものをつけていきます。
まず現在の状況から。

18歳から競馬にのめりこみました。
きっかけはたまたま目にしたスポーツ紙の一面。
2008年の皐月賞、「本命はブラックシェル」というような内容だったと記憶しています。
それまでメダルの競馬ゲームを遊ぶ機会はあったので出馬表の見方やグレードの違いがわかる程度の知識があった僕は「ふーん、俺だったらキャプテントゥーレってやつを買うけどな。ブラックシェルって馬、全然強そうじゃないし」と思いました。

そして週末。
馬券は購入しませんでしたが、せっかく予想をしたんだしということでテレビで観戦した皐月賞の結果は...
7番人気のキャプテントゥーレが逃げ切って1着だったのです。
単勝は1710円もつき、2番人気のブラックシェルは6着でした。

「競馬ってもしかして簡単?」

こう考えた僕はさっそくインターネット投票のための手続きを済ませ、浅い知識で3連複の5頭ボックスを中心にメインレースを毎週買うようになりました。
レース内容も吟味せず、追い切りも気にしていないのに勝ち続けました。
30万弱の払い戻しを得たことも2回ありました。
競馬を始めて半年と少しで、最初に6万円入金した競馬用の口座には70万ほど入っていました。

「俺は天才だ。6万が70万になったなら70万は700万以上にできるぞ」

僕は勝負に出ました。
1レースに70万円を賭けたのです。

選んだレースは2008年の有馬記念。
馬を選ぶ基準は新聞と2chの競馬板の書き込みです。
当時、有馬記念のスレでは「ダイワスカーレットがコケるならここ」「マツリダゴッホは中山では最強」という書き込みで溢れていました。
僕はそもそもコース形態の違いというものを理解していなかったので「マツリダゴッホってこんなに負けてるのに何で人気なの?」「本当に強いの?」と何度も何度も聞きまくりました。
こんな程度の知識と2chの助言をもとに70万円の勝負に出たのです。
救いようのないアホでした。

インターネットでマツリダゴッホの複勝を50万円、生馬券で勝ちたい!とも思っていたので単勝の20万円はウインズで購入しました。
ウインズでは前売りで1万円以上購入すると景品の当たるクジを引けるキャンペーンを行っていて、ウオッカのテレカが当たったことをよく覚えています。

そして迎えた当日。
覚えていることは3つです。

パドックで見たダイワスカーレットが筋肉の塊か?っていうぐらいムキムキで「ヤバい」と思ったこと。

コーナーでアドマイヤモナークの手応えが異常に良く、「この馬、来るぞ」と思ったこと。

そして、僕が70万円張ったマツリダゴッホが惨敗したことです。

完膚なきまでに敗れました。
惜しくも何ともありません。惨敗です。

でも、まだ借金をしたわけではありませんでした。
元々なかった70万円が消えただけです。
それでも僕は悔しくて悔しくて仕方ありませんでした。
一度も口座から引き出すことなく消えた70万円を、取り戻したい。

こうして僕はギャンブルの深みにハマって行くことになったのです。


つづく