タータンの元となった布を格子柄に織る習慣は、5世紀にアイルランドから伝来したものと考えられている。この格子柄はブレアカンと呼ばれ、薄い色に染められたリネンで格子柄に織られ、膝のあたりまでの長さのジャンパースカート状のレーニャ(léine)として仕立てられ、身に着けられた。
16世紀になるとハイランドの衣服についての記録が残されるようになり、シャツの他にさまざまな色で織られた薄いウールの布を身にまとっていたこと、その配色に地域的な特徴があったことが分かっている。 タータンという単語の登場する最も古い記録は1538年、ジェームズ5世のためにハイランド・タータンのトゥルーズを仕立てた時のものである。タータンの語源は中世フランス語のtiretaineと考えられており、薄く軽いウール地を指す言葉だった。
17世紀になるとタータンに身を包んだ姿を絵画に残すハイランド人が現れるようになり、当時のタータンが複雑な格子柄を持っていることが確認できる。また、この頃になると、軍隊や傭兵団で同じタータンを身に着けるようなことも行なわれるようになってきた。しかし、一般には同じタータンを複数の人々が身につけることはなく、むしろ帽子、ジャケット、チョッキ、トゥルーズと呼ばれるズボン、靴下など、さまざまな衣類に異なるタータンをアレンジして使用していた。
18世紀
中盤から政治的理由によりタータンの使用が禁止されたため、多くのタータンが失われ、ハイランド地方で誰がどのようなタータンを使用していた分からなくなってしまった。これが一因となり、19世紀
中盤にタータンの使用が許されたころから氏族ごとに新しいタータンを定めて身につけるようになった。これはクラン・タータンと呼ばれ、多くは19世紀
中盤から20世紀
中盤ごろにかけて徐々に定着したものである。同時にローランドを含むスコットランド全体でタータンをあしらったキルトを民族衣装として身につけるようになった。その新しいタータンを定めるに当たり、多くの人が19世紀のVestiarium Scoticumという本を参考にした。ソビースキ・スチュアーツの著作である同書は、クランタータンの古写本の複製として売られたが、内容は完全な創作だった。のちに偽物性が明らかとなったが、その本が起源となって、今も使われているクランタータンも多い。
近年ではさまざまな団体が新たにデザインされたタータンを身に着けることも行なわれている。クラン・タータンのなかでもハンティング・スチュアートはクランに所属しない人たちが身につけるタータンとして認識されている。
現在、タータンは単なるファッション素材としても多用されているが、スコットランド人ならびにスコットランドに起源を持つ人々によって伝統として引き継がれている。
wikipediaより!
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