稽留流産と診断され

薬をやめて1週間。


その日はやってきました。



その2日前から茶オリが出始め

前日の夜から生理痛のような腹痛が。


それでもウトウト寝れたのですが、

夜中の2時に腹痛で目が覚めました。



結構強い痛みで

ゴロゴロ寝返りしたりして気を紛らませていたのですが

時々声が出ちゃうほど痛くて、

そんな感じが3時間以上続いた5時過ぎ。


突然ゴボゴボっと凄い出血があり、

一瞬でナプキンから血が漏れたのが分かり

慌ててトイレに行き、ナプキンを変えるために便座に座ろうとしたその時、

ボチャンっと直径5cmくらいの塊が便器の中に落ち

ました。



驚いて立ち上がって振り向いたら

水が流れて塊も消えてしまいましたガーン



どうすることもできず

呆然としたままトイレから出て

夫に報告。


夫からは、それはもう仕方がない、と言われました。



どうしようもないですよね。。



それからしばらくして腹痛も治まり、

5時半くらいから1時間ほど寝られました。



朝起きてトイレに行ったらまたかなり強い腹痛がやってきて

ベッドの上でのたうち回ってしまいました。


出血量はかなり減っていたし

赤ちゃんらしきものは流れたのに

なぜこんなに痛いのか、、

謎の痛みに不安になりました。



息子は痛がる私に色んなおままごとの食べ物を持ってきては

「これ食べたら良くなりますからね!」

「痛いの良くなった?!」

と心配してくれていましたが

余裕がなくてあまり相手してあげられずえーん



実はこの日が受診予定だったのですが、

不妊治療の病院は電車で1時間半ほどかかります。



とてもじゃないけど、この強い腹痛の中での移動は無理で

夫が近所の産婦人科で診ていただけるところを探してくれ、

不妊治療の病院へも事情を話してキャンセルしてくれました。



そして、近所の産婦人科に朝イチで連れて行ってもらい受診。



予約外だったので診てもらうまで時間がかかり

その間に痛みもかなり和らぎましたが、

そのまま待って11時頃に診察していただきました。



その結果、

子宮の入り口で胎盤らしき物が詰まっていて

それが原因で痛みが出ているとのこと。


詰まっている物を取ってもらい

(これがまた結構痛かったですえーん)

まだ子宮内に血が残っているため

子宮を収縮させる薬と

痛み止めをもらって帰宅しました。



急に受診したのに

とっても優しい先生で

こちらに受診して本当に良かったです。



しばらくは詰まった物を取った時の痛みを引きずりましたが

帰宅後、お昼ご飯を食べて薬と痛み止めを飲んだら

痛みも引き、少し眠れました。



受診中は夫が息子を商業施設に連れて行ってくれており

息子は初めてガチャガチャをやらせてもらい

大喜びでお迎えに来てくれました。


夫が家にいてくれて

本当に助かりました。



実は自然流産を経験された方の経験談を

事前に沢山読んでおり、

強めの生理痛程度という方から、

激痛&大出血で意識朦朧→救急搬送という方までいらっしゃって、

できることなら生理痛程度であればと思っていましたが

あれはもう、小さな出産でした。


息子は帝王切開だったので

出産の経験はありませんが。


下からの出産経験がないから

あんなに痛かったのかな??


たぶん、出産に比べたら大したことないと思うのですが

それでも結構痛かったので

小さな出産。。



こうして、私の3度目の妊娠は

終わりを迎えました。


卵黄嚢の確認ができないと言われた日から

少しずつ心の準備をしていたこともあり

今回はあまり泣きませんでした。


息子が生まれるまでに不妊治療で10回移植し

陰性、化学流産、子宮外妊娠と色々経験し

その度に沢山泣きました。


心が壊れるほど泣いた日もありました。



今回は、

息子がいてくれるおかげもあり

悲しい気持ちもありますが、

息子を授かれたことへの感謝の気持ちの方が強くなりました。



私が不妊治療を始めてからのこの10年近い年月で学んだこと。


多くを望み欲張るよりも

今ある幸せを大事にすること。



不妊治療や子育てのような

運に任せる部分が大きいことや

他人(子どもなど)を巻き込むことを

人生最大の目標にせず

自分軸で生きていくこと。


今の自分をより良い自分に変える努力はすれど

現状の幸せにも目を向けること。



老子の言葉に「足るを知る者は富む」という言葉があります。


何事に対しても「満足する」気持ちを持つことで、心が豊かになり、幸せになれるという意味です。


まさにその通りだと、不妊治療を通して学びました。


そんなことに気づけた不妊治療という経験は

決して無駄ではなかったかな。



不妊治療は私の人生に大きな影響を与え

教訓となりました。



これからは

息子と、夫と、

毎日を一緒に過ごせることに感謝して

過ごしていきたいです。