最近読んだ本が凄く良かったので

久しぶりに本の感想文です。

 

 


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原田マハさんの本は以前からずっと読んでみたくて
私の好きな画家さんの、東山魁夷さんとゴッホの絵を表紙にした

『生きるぼくら』と『たゆたえども沈まず』をパケ買いしていたのですが

その内の1冊の『生きるぼくら』

やっと読み終えました。

 

舞台は、東山魁夷さんの代表的な

新緑の中に白い1頭の馬がいる絵のモデルとなったと言われている

御射鹿池の近くにある

蓼科のばあちゃん家。

 

中学生の頃にいじめに遭い、

引きこもりをしていた主人公・人生はある日、

シングルマザーとして女手一つで自分を育ててくれたかあちゃんに

捨てられてしまいます。

 

中学生の頃から自分の部屋とネットの中以外の世界を知らない人生は

小さい頃の温かい記憶と1枚の年賀状を頼りに

とうちゃんのかあちゃんであるばあちゃん家に行きます。

 

人生や

同じく男性恐怖症で人生のとうちゃんの再婚相手の連れ子である、つぼみ、

就職浪人しかけて腐りかけていた、人生の職場の方の息子さんである、純平が

沢山の温かい人々とともに

『生』を感じる生活をする中で成長していく姿が描かれています。

 

生命の神秘や

生きることの輝き

人々の温かさを感じられる物語

カサカサに乾燥してしまった心に

田んぼに水が張られるように

瑞々しい気持ちが広がっていきました。

 

と、同時に

美味しいお米とおにぎりが食べたくなりました(笑)

 

その理由は本を読んでいただければ…。

 

この本を読んだ後、

美味しいおにぎりの作り方を調べて

塩むすびを食べました。

 

本の中に出てくるのは梅干しのおにぎりなんですけどね。

 

 『自然と、命と、自分たちと。

  みんな引っくるめて、生きるぼくら。』

 

この言葉、

本の中に出てくるのですが

凄く好きです。

 

自然に生きる動物も植物も、勿論、人間も、

生きるもの全てが輝いて見えました。

 

全てが、意味のあるもので

循環していると感じました。

 

無駄なものなんて何もないんだ。

 

今、悩んでいる人も

悩んでいることに無駄なことなんて何もない。

 

今、この世から消えたい気持ちになっている人も

あなたはこの世で無駄な存在なんかじゃない。

 

そんなメッセージと

生きる希望を感じられる物語でした。

 

 

 

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