ここしばらく、ブログを書く時間が取れなかったのですが、
先日また素敵なお客さまとの出会いがありましたので、ご紹介させていただきます(*^^*)
認知症のお母さまをご自宅で介護されている娘さんです。
お着替えに強く抵抗されてしまうため、お手持ちの服をご自分でリフォームされていました。
こうのふくを知って、このブログも読んでくださり「参考になります」と、喜んでくださいました。
私の発信した情報がお役にたてて、とても嬉しかったです＼(^o^)／
ご自分でリフォームされた服の写真を送ってくださいました。
丁寧に脇を開いてスナップボタンをひとつひとつ縫い付けておられます。
お母さまへの優しさを感じますね。
大人の服の脇を開くとけっこうな長さになりますので、
こうのふくで使っているスナップテープをご提案しました。
手芸屋さんで販売しているものと比べてボタンのサイズが大きくて間隔が広いため、
少ないボタンで開閉できるのでお着替えの時短にもなります。
「こんな便利なものがあるのは知りませんでした！」と、喜んでいただき、
このスナップテープを量り売りさせていただきました。(*^^*)
こうのふくオリジナルガーゼタオルの色や肌触りも気に入ってくださり、
「この生地で服を作ってほしい」と、半袖シャツをご注文いただきました。
お母さまのために、少しでも肌触りのよいものを、少しでも楽に着られるものを、という優しいお気持ちが本当に素敵です。
お作りする服は、下に着る肌着が見えないように袖の長さを調整して、
襟元から袖口までを開いて着替えやすいようにしました。
「お客さんが来た時のおしゃれ着になります。楽しみです。」と、喜んでいただいたのですが、、、
ご着用になってみたところ、問題が発生しました！！！
袖の長さや襟元は問題なかったのですが、胸元から下のサイズが合わないのです。(-_-;)
お母さまは、円背でお腹周りがふっくらされています。
娘さんは
「色々と考慮しないといけなかったのですが失念してました。」
「何事も勉強ですね。脇側をほどいてリフォームしようと思います。」
と、おっしゃってくださったので、脇に縫い足す分の生地を送らせていただきました。
娘さんは、お母さまの服を選ぶ時には裾周りの広い服を選んでおられました。
「失念していました」と、おっしゃいましたが、
私が事前にお話を伺ったときに、もっと色々お聴きしておけばと反省しました。。。
このたびは、私の方こそ勉強させていただきました。
介護が必要な方に寄り添って、いっしょに考えてご提案するスタイルでやってきたのに、
直接お会いできないことや、ご試着ができないことが課題だと、改めて実感しました。
服のサイズは着丈や身幅などがわかっても、
人それぞれ胸や腰の位置は違いますので、実際着てみないとわかりません。
お一人お一人にフィットする服を作るためには、
直接お会いして採寸し仮縫いをして縫製するしかありませんが、
それだと時間もお金も、ものすごくかかってしまいます。
介護が必要な生活が、少しでも快適に・自分らしく・笑顔で過ごせるような服を作りたい。
誰もが楽に着られて、見た目も良くて、普通にお店で手にとってもらえるようにしたい。
そのために、まだまだ改善が必要です。
理想に近づくために、もっとたくさんの経験を積んでいこうと思いました。(*^^*)
後日、リフォームされた写真を送ってくださいました。
腰掛けた座面の位置から脇までに布を継ぎ足して、ゆったりと着られるようになり、とても良い感じです♪
「重度の認知症の方の介護をされている方の参考になれば」と、素敵なお手紙をいただきました。
ご許可をいただき掲載させていただきます。
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「お手数をおかけしましたが母の着やすい服が増えて助かりました。ありがとうございました。
この度、こうのふくさんに肌着や服のリフォームや今回のシャツ作製、スナップテープ提供などで、私が加工した服と合わせて、母の着替えが殆ど加工したものでできるようになりました。
母の着替えに対する不快感や抵抗がかなり軽減されたので、清拭や入浴の介護がやりやすくなりました。
どんなに優しく声かけしたり、ゆっくりと手足を動かしても、強く抵抗し暴言や暴力が出てしまう母です。それほど認知症は重度です。
今回、こうのふくさんの協力が得られて、母の服を全部加工しよう！と改めて私も頑張れました。
優しさや介護の技術だけでは解決しなかった、母の不快感や抵抗が、服の加工をプラスすることでほぼ解決できることがわかりました！」
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介護で日々お忙しい中、几帳面に写真を送ってくださったり、
ブログの掲載を快諾くださった娘さんには感謝の思いでいっぱいです！
これからも、お着替えにお困りの方に喜んでいただけるよう頑張っていきます。
