いつも服の加工をたくさんご依頼くださるTさま。

さまざまな障がいがありながらも、おしゃれが大好きで、仕事もスイミングも頑張っておられます。

 

この度、肩の手術をされるということで、お気に入りの肌着の肩を開く加工もご依頼いただきました。

 

そして、肌着の上に着る服も、「やっぱり好きな服が着たい」ということで、追加のご依頼をいただきました。

 

病院でもお安い値段で脇と肩が開く服を用意されているようなのですが、

好きなキャラクターがあるので、どうせなら好きな服で過ごしたい、とのこと。

そのお気持ちは、私もとても共感しています。

 

とはいえ、、、

夏は汗もかくし、入院中は洗濯も業者さんに頼まないといけないので、けっこうな枚数が必要になります。

今回は5枚ご依頼いただいたので、できるだけ手数を減らして、加工費用を抑えるようにしました。

 

 

 

肩を動かさずに着るために、Tシャツの肩と脇を片方開いてボタンを付ける必要があるのですが、単純に切ってボタンを付ければ良いというわけにもいかないのです。。。

まず、切った部分はほつれないように、ロックミシンをかけて端の始末をします。

内側に折り込んでボタンを縫い付けるのですが、脇は少しカーブになっているので内側と外側は寸法が違います。

そして、ボタンが重なる分、身幅は狭くなりますから、できるだけ端っこを縫わないと小さくなってしまいます。

ちょっとしたテクニックが必要になります。

 

肩は、切ってそのままボタンの部分を重ねると、首周りが小さくなって着心地が悪くなりますので、持ち出しの布を足して縫い付けます。

ここも、首の部分はカーブしていますから、持ち出し布は形に沿うように調整します。

 

 

テープ上にスナップボタンが並んでいる、テープスナップというものを縫い付けます。

赤ちゃんの服などによく使われています。

手芸店などで売っているものは、ボタンが小さく間隔も狭いため、大人の服に使うとボタンの数が多くなります。

なので、大きなボタンで間隔も広いものを、メーカーから取り寄せています。

それでも、肩には6個、脇には7個のボタンが必要なので、かけ間違いを防ぐために、ボタンに衣類用のペンで色を付けています。

同じ色のものを合わせて付けるようにするのは、楽しいですし、見た目もカワイイです。

 

 

 

手間をかけて、キレイに仕上げるのも大事ですが、極力簡易に加工することも必要な場合があります。

「こんなふうに加工すればラクなんだけど、時間もないし費用も抑えたい、、、」

そんなご要望にもお応えしていきます!

 

 

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