平成25年度までに理科教科で合格または免除科目がある方が高卒認定試験に出願する際の注意点、願書の書き方をまとめています。
国の教育指針の迷走もあり、学習指導要領の変更に伴い、平成26年度第1回試験より理科教科の各科目は以下のように変更されています。
平成25年度の第2回試験までは、
平成26年度の第1回試験より、
- 理科総合 → 科学と人間生活
- 物理Ⅰ → 物理基礎
- 化学Ⅰ → 化学基礎
- 生物Ⅰ → 生物基礎
- 地学Ⅰ → 地学基礎
このように変更されました。
各旧科目とも現行の科目と対応しています。
例えば、生物Ⅰで合格している方は、生物基礎の受験が免除されます。
理科教科の高卒認定試験の合格要件は、
以下のいずれかを満たす必要があります。
- 「科学と人間生活」の1科目と「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の内、1科目の合計2科目に合格(免除)する
- 物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の内、3科目に合格(免除)する
この合格要件の考え方は以前から変わりありません。
これを踏まえて具体的な科目の選択と免除申請を解説していきます。
理科教科の受験または免除申請の選択方法と注意点
受験する科目の選択と免除申請の方法を文部科学省の例を元にまとめました。
ケース1:過去に「物理Ⅰ」「化学Ⅰ」「生物Ⅰ」「地学Ⅰ」の内、1科目に合格(免除)となっている場合
以下のどちらかを選択できます。
- 「科学と人間生活」の1科目を受験(免除申請)できます。
- 「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の内、合格(免除)していない科目から2科目を受験(免除申請)できます。
ケース2:過去に「理科総合」の1科目で合格(免除)となっている場合
「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の内、1科目を受験(免除申請)できます。
ケース3:過去に「物理Ⅰ」「化学Ⅰ」「生物Ⅰ」「地学Ⅰ」の内、2科目を合格(免除)となっている場合
以下のどちらかを選択できます。
- 「科学と人間生活」の1科目を受験(免除申請)できます。
- 「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の内、合格していない科目から1科目を受験(免除申請)できます。
ケース4:過去に「理科総合」1科目と物理Ⅰ」「化学Ⅰ」「生物Ⅰ」「地学Ⅰ」の内、1科目の合計2科目に合格(免除)となっている場合
全て合格要件を満たしているので、いずれの理科教科も受験(免除申請)する必要はありません。
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各ケースともに受験または免除申請をすることで合格要件をクリアできます。
高卒認定には合格(免除)済みの科目を受験してはいけない、合格要件を超えて受験してはいけないというルールがあります。
願書作成時は、理科教科の科目選択や記入の間違いにご注意くださいね。