母の入院から丸1週間。
今日は自分の通院です。

ナルも一緒に行ってどこかでランチでも、と思ったらナルは部活。
しかも今日で最後だとか。




1週間ほど前、顧問からナルたち5年生全員に集合がかかりこんな話があったそうです。

・14日から部活が制限付きで解禁になる。
(1月の冬休み明けに少し活動ができて以来、約2か月ぶりの活動再開です)

・制限の内容は公式の大会出場可、練習試合・対外試合、外部会場使用は不可。
(ナルたちテニス部は外部コートを借りて練習することもあります)

・エントリーしていた公式大会は軒並み中止。

・今のところ次の大会は5月。

これを踏まえてこの春休みの練習をどうするか決めて欲しいということでした。

選択肢としては
①5月の大会目指して14日から練習を再開する。
②春休みの活動はするが大会には出ず年度終了又はみんなで決めた時期に引退。
③春休みの活動から4年生に任せてここで引退。

前提として ・全員一致で活動終了とすることで引退扱いとなる。
・5年生の中で意見が割れると退く人は退部扱いとなる。
(評定に響く人もいる…かな)


5年生全員で話し合い「この春休みは遊べる最後の長期休みだから、遊ぼう!」ってことで14日の春休みの活動再開初日に引退と決めたそうです。

次年度幹部はもう決めていて、次期部長にだけは「14日で5年は引退」と伝えたそうですが、実際当日になってみたら…

なぜか先輩方がコートに来てくれていて、5年生にお疲れ様ってお菓子を配ってくれたそう。
なんで先輩たち引退って知ってるんだろう?って思ったけど次期部長が気の利く子で、先輩方に声をかけてくれたんだそうです。

練習が終わって着替えて、今日で引退とは言え戸締りなどはまだ5年生の仕事。
最後まできちんとやろうねとみんなで決めたので、まだ着替え終わらない様子の4年生を待っていました。

まだ帰らないのかなぁ、何やってるんだろう?って思ってたら、4年生全員が5年生全員に手紙を書いてきてくれたようで、その仕分けをしていたみたい。
新部長が代表して渡しに来てくれたそうです。

寄せ書きを作る時間がなかったので、一人ひとり手紙にしました。かさばっちゃってすみません。だって。

次期部長とナルは結構関係が濃くて、駅は隣なんだけど中学受験塾が一緒の道沿線仲間なんです。
だからかナルにだけ新部長から個人的にお菓子屋らも頂いてきました。

実は年末に退学したノザキさん(部活も同じでした)のおかげで一時期新部長との関係もゴチャついた時がありましてね。
ノザキさんは自分の取り巻き確保のために周囲の人間のある事ない事を後輩に吹き込む習性がありまして。
それを信じちゃった後輩からずいぶんな仕打ちを受けた5年生もいるんです、ナルもその一人。

中学の頃の事なので今となってはそれほど気にしていないし、新部長も高校生になってからは普通に接してくれてたんですが、ノザキさんがまだ居た頃は時々ゴチャつかされましてね。

それを信じずノザキ派に入らずな後輩もいたし、ノザキ派のふりしてちゃんとこちらとも付き合えてた子もいたりして「器用だなぁ」と思いつつも「ちゃんとわかってる人もいるんだな」と割り切って見ていたそうですが、先方はそうでもなかったみたいで。

新部長からのお手紙には「まずは中学の頃のこと、本当にすみませんでした。」と始まり「本当に感じ悪かったし先輩に対し失礼なことをしたと思っています。」と続いていました。
余程気にしていたんでしょうか、言い訳じみているなとも思いましたが、誤解を解きたい気持ちがダバダバと溢れブクブクと湧き上がるようなお手紙でした。

ナルは「あぁ、本心から嫌われてたわけじゃなかったことが今更だけどわかってよかったかも。関係修復と思っていいのかな?って後も疑心暗鬼で対応してたし。」といまさらと言いながらホッとした様子。

後輩みんなからの手紙を読んで
「あぁ~、ほんと!あのひと辞めてくれてよかったわ。人一人の人生と思うと喜んじゃいけないかもしれないけど、こっちが退学って言うか転校とかに追い込まれてたかと思えばあっちが退いてくれて助かった!部活も無事に引退できたし、最後になっちゃってからだけど後輩との関係もちゃんと落ち着いたし!」
あ、そもそも退学は別にナルが関わってのことではなく、勝手にあっちが学校に来なくなり、授業についてこられず、中間テストも受けず、年末の時点で日数も成績も足りなくなってのことですので自業自得です。
もっと言えば「行きたくなければ行かなくてもいい」なんて言う高校生の親らしからぬ方針の親も悪い。と思う。


本当にスッキリした気持ちで引退できてよかったね。