中国ビジネスで頻出する「◯線城市」ですが、まず「城市」は「都市」、「◯線」は等級と理解すればいいでしょう。「五線」までありますが、それぞれ中国の都市名を列挙したところでおそらくイメージできないと思うので、周知の通り中国は一つの省が全日本に当たる程度に巨大なため、そのまま置き換えることは必ずしも適切ではありませんが、私の独断と偏見により、「日本でいうとこれくらい」と定義していきます。

一線都市とは、全国区の経済都市、これは四つしかないので具体都市名を挙げますが北京、上海、広州、深圳を指します。「東京、大阪、名古屋。三大都市圏」のようなイメージですね。

二線都市は地方経済の中心地であり、同じく中国国内での地位は「札仙広福」くらいに相当。「大都市住民がターゲット層」といえば、だいたい二線までに対応。

三線都市は非農業人口百万人以上の「経済が比較的発展している都市」、同じく静岡市や熊本市など、「札仙広福に当たらない地方政令指定都市」のようなもの。

「四線都市」は東京圏や大阪圏でイメージしやすい都市としては川越市や姫路市、地方では愛媛市や鹿児島市など「比較的大きな地方都市」のような規模感、「五線都市」は「青森市のようなもの」、「前出四線に当たらない人口十万人以上の市」と理解して差し支えないでしょう。なお、日本の人口一桁万人の市は、中国の感覚では「都市」ではなく「町村の町」のような感覚の「城鎮」に当たります。