「後悔しない生き方」という記事や、本のタイトルを目にすることがあります。

後悔しない生き方ってあるのでしょうか。

そもそも後悔とは仏教的には、人の欲そのものではないかと思います。どのような状態であれ、今という時があるにもかかわらず、架空の時を作り出して勝手にその架空を羨むのです。

あそこでああしておけば、こんな今に自分はいなかったと。それはあくまでも架空であり、ああしておいても結果は良いものになったかどうか、わかりはしないのです。

人の一生は今という点が連なって線になっていくものです。今は良いといえない点でも、その点を繋いでいできた線はどうなっているかはわからないもの。

「足るを知る」という言葉があります。後悔という欲が作り出す架空の点より、今の点を素直に受け止め、次の点を探ることがより良い生涯という線を引くことになるのではないでしょうか。

欲はたとえどのような今という点にも満足はできないのです。今はこれで良し。次はどのような点をつなぎ合わせようか。そんな点をつなぎ合わせて振り返れば、良い生涯という一本の線になっていれば、それが人間の幸福な生涯と言えるのではないでしょうか。


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