私はいつもの様に男の前に出てテーブルを叩き凄みをきかせながら言った

「お客さん金無いってどうゆうことよ、困るんだよね払ってもらわないと」

普通の客ならたいていは前段でヤバイ店に来たことを理解するのだがこの男はまだ自分の置かれている状況を把握していない様子だった。

男の持ち物を全てテーブルの上に並べさせた。

その中にアイドルのブロマイドやCDがあった。

女達はそれを見て執拗なまでに男を揶揄していたが私も乗じてけなしまくった。

最後の持ち物がバッグから出てきた、障害者手帳だった。


私はしばらく言葉を発することが出来なかった。

たまに間違って暴力団の構成員や警察官が入店してくることがあったが私は怯むことなくマニュアルどおりに御代はきっちり払ってもらってきたしそれが自信にもなっていたから怖いものなしだったが今度ばかりは私の悪人の仮面が剥がれ落ちていった。


男は静岡のパン屋で時給300円で働いていて両親やパン屋の亭主からゆるしを得て始めて一人で東京に旅行に出来た23才の知的障害者だった。

養護学校を出てやっと見つけたバイト先で貯めた5万円をにぎりしめて出てきた初日の出来事であった。



3昨日亀田大毅の試合を見てから切腹ざたのスレを巡回してみたけど大毅の言動なんかおいらに比べりゃ聖域だな、これからラーメン一杯で○○万円請求しちゃうシステムってやつを実行しに行くわけで‥‥正確に言うとラーメンなんか出してないわけよ、なんせ超高級クラブであってラーメン屋じゃないんだから‥‥おいらの言動は世界で一番残酷な死刑100回分に相当ですな。

おおまかな内容は詐欺・恐喝・逮捕監禁・強盗・傷害などの手法を使ってお客様から所持金を全て頂こうってことですよ。


とゆうのも1年は表でやったのかな~まぁこんな商売だから表の人間なんて入れ替わりはげしくって。

でもね何でもそうだけど頑張ってやってるとたまに認められるってゆうのか単純に人が足りないのかわかんないけどとにかくシステムの中枢に入り込めたわけですよ、

で、これからどうやって‥‥いや詳しいシステムの説明はしちゃいけないと思うんです、社会的に


ある日一人の若い男が客引きに連れてこられた。

あまり金の匂いがしない男だったのでホステスに任せてほったらかしておいた

しばらくして席に付いていたホステスが「店長~ぉ」ってアホ声上げて私を呼んだ

「この人全然お金無いんだって~」

解っていたがこのまま返すわけにはいかないのだ、私は恐喝・逮捕監禁・強盗・傷害などの手法を使って客引きやらホステスの分け前が無いことを証明しなければならない。

こっからはきつくなるぞ~

キーボードに触れるのが怖いわっ

おりゃ~~~~っ

とうっ‥‥


てなわけS通りで様子を見る事にした。

お~既に腰引けてるな~


今日から歌舞伎町ルネッサンスとか浄化作戦とやらが作り上げられた原因のトリガーを大きく引き始めるわけだ。


仕事の内容とは無差別に男の通行人に声をかける、しかも立ちふさがり時には腕を掴む。

「早朝割引いかがですか?」

相手には何が割り引かれているのか解らない。

数十人に同じ質問をぶつけるとたまに目的を持った世間知らずが返事をくれる。

その目的は何でもいいのだ、聞き出した目的に合わせて旨く会員制の超高級クラブへと連れていくだけ。

サウナ・ラーメン屋・ヘルス等何でもいい、

「お客さんこの時間じゃいくら歌舞伎町でも1件しかないね~

知ってるラーメン屋案内してあげるよ」

そう言いながら半ば強引にビルの中に連れ込む。

入り口で

「いらっしゃいませー」

若いドレス姿の女が数人で客を取り囲む、

ここで客はひるむがなんせ1件しかやってないラーメン屋だからと客(もはや客ではなく被害者だ)を店の中へ蹴り込む。

私は一目散で身を隠す。

早ければ10~20分で額を割られたさっきの客が店から出てくる。

店の中で何が行われているのかはこの時点では知る由もないが、兎に角客を入れたら逃げろとの指令にしたがっているだけだ。


こんな仕事だがうまくいくと一日3時間労働で10万ぐらいにはなった。

ラーメンを探している客から10万バック出来るすばらしいシステムがあの店の中に存在するのである。


うひょ~~段々と素性がバレていくじゃない