最近お隣の制作部に入ってきた新人のTさんは、皆から「天然では?」と噂されている。
もちろん、陰口と言うよりは本人の目の前でしか言われないことから、コミュニケーションの一環だろう。
彼女の面白い点は、擬音が多いことだ。
「ここでパーッとなってですね、スパッとなると、ズバーンと決まりますよね」
もちろん強調例だが、的確な表現だと思う。
お恥ずかしながら、僕もこの擬音をよく使う。
「ここのラインをすーっとまっすぐ引くと、カチッとなるじゃないですか。そう、カチカチでお願いします」
自分が使うからでは無いが、この擬音というのは、日本の文化とも言えるのである。
擬音が文化?
なんて思う方も多くいらっしゃるかも知れないが、擬音は確かに文化だ。
有名なところで言えば、20世紀最強の擬音である「シーン」だ。
この「シーン」を生んだのは、手塚治虫と言われている。
音のない空間を、文字という音を使って表現する、超高等芸術に当たる。
そのほかにも、「ズギャーン」(荒木比呂彦)や「ぱふぱふ」(鳥山明)など、
日本人しか生み出せなかった擬音は数多い。
(日本語以外で表現できないため、日本の漫画が海外で翻訳されると、ローマ字か削除されてしまう)
普段読んでいるマンガの中に、こんな素晴らしい文化があると知っている人は少ない。
今こそ、日本の文化として、擬音を使いまくるべきなのではないか。
そう、ミスター長島のように。