おつまみ研究所(おつ研)

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トレラン、登山、ロックンロールが好きです。
弱小YouTubeチャンネル「おつまみ研究所(おつ研)」で
トレランや登山の動画を公開しています。

2024年7月5日に開催された「志賀高原100」を走ってきました。

 

気がつけば早いもので、あれから1週間。

「レースを走って、YouTubeにアップして、ブログ書いて、ヤマップに記録するまでがレース」を信条にやらせてもらっています。

(笑)

 

頑張ってそれぞれ、まとめました。

お時間があれば、気になるコンテンツにぜひお立ち寄りください。

 

 ​レース前の天気予報について

2024年は梅雨いりが遅れ、暑い日が続いていました。

信頼をよせている天気アプリも志賀高原周辺の予報が毎日まいにち変わっていた。

 

水曜日の段階では雨主体の予報

雨か灼熱か?

両方の装備を持参すればいいんだろうけども。

 

結局、前日の予報は曇りベースで雨は夕方にパラっと…。

気温は最高で22度、夜の気温は18度くらい。

と、いう予報となっていた。

 

どしゃ降り想定はないな、と判断した

 

むしろ、絶好のトレラン日和なのか、とも一瞬考えたが、そんなに甘い想定になる訳がない。

と、即座に修正した。

今まで、甘い見積もりをして何度も辛い思いをしてきた。

 

ちなみに2023年の第一回大会も土砂降りだったとのこと。

 

 コース・デポバック・関門時間について

2024コースはこちら。

 オフィシャルHPより

【攻略のポイント】

・第1エイドまで山岳区間を経て21kmと長め

・上記区間はシングルトラックとなるため位置取りが重要

・横手山とジャイアントのゲレンデ急登

・竜王エイドから焼額山までの1,200mの登り

・2度目の焼額山の急登

 

【レギュレーションのポイント】

・一の瀬エイドでデポバッグを受け取れる

・一の瀬エイドには40kmと83kmの2回

・デポバッグの大きさや容量に規制はない

 

【関門についてのポイント】

・第5エイド竜王の関門は20:00イン

・第6エイド一の瀬(2回目)の関門は0:30イン(0:40アウト)

 

 当日の装備について

当日の朝の予報もアプリで確認して装備を確定。

 

悩んだ結果の装備

 

【装備のポイント】

・answer4のハット:氷を入れられる

(暑さ対策)

・Hydrapakのフラスク750ml:容量が大きい

(水切れ対策)

・Salomonの浄水カートリッジ:沢の水を汲む時に使用

(水切れ対策)

・MMAのザック:フラスクを外部に3つ収納できる。防水性が高い

(雨対策)

・Nakid&インナーファクトのウェストベルト

(ザックを降ろさない対策)

・アライテントのパッド:背中の汗の軽減

(暑さ対策)

 

 スタート前にデポバックを預けます

スタート時間は4:30。

スタート・フィニッシュ地点の会場は一の瀬スキー場。

周辺には宿泊施設が多く、この辺りに宿泊すれば、受付・スタート・フィニッシュ地点まで徒歩5分ほど。

 

レーススタート前に一の瀬エイドにデポバックを預けます。

会場周辺から、エイドまで徒歩で往復15分〜20分くらい。

車で参加していれば、宿からエイドまでデポバックを預けに行くことも可能。

 

デポバックは指定の場所に各自が置くだけ。

 

先述のとおり、デポバックに指定の袋は支給されません。

各自、クーラーボックスなどを活用しています。

現地では猿が多く生息しているので、猿対策でもあるとのこと。

 

宿泊施設、スタート会場、デポバック預け(エイド)が近く、コンパクトです。

この辺りをうまく活用して戦略を練りたいところです。

 

朝4:00頃車でデポバックを預けました

 

 いよいよスタートです

デポバックを預け、スタート会場へ戻ります。

このとき4:15。

スタートの15分前。

 

他の大会では受付会場からスタート会場までバスで長時間揺られて移動して、スタート3時間前から会場で放置、なんてこともありますから、この大会のスケジュールはなかなか感動ものです。

 

わたしはこの日、3:00に起床して支度を開始してスタート地点に立ちました。

 

先述のとおり、スタート直後はシングルトラック。

渋滞にハマらないように、真ん中辺りでカウントダウンを開始しました。

 

スタート前の模様

 

後で結果を確認したところ、559名中359番目にスタートを切っていました。

レース中も感じましたが、もう少し前に陣取っても良かったかもしれません。

 

 スタート〜1A横手山(21km)

スタートしてすぐに登りに入ります。

走れる斜度ではありますが、人が多くて歩きになりました。

しばらくするとにゲレンデ登りとなります。

 

スタートして100mほどの様子

ゲレンデを登り、すぐにくだるとトレイルに入ります。

渋滞で何度か止まりましたが、焦らずに進みます。

渋滞の原因は横に沢が流れていて、雨で水がトレイルに溢れ、沼を避けるためでした。

 

そこから約5kmほどシングルトラックが続きます。

以降は山岳パートに入り、ノッキリを目指して登り始めます。

 

ノッキリまで約400mアップ

登り区間もトレイルは狭く、容易に抜いたりはできません。

列のまま進む感じになります。

 

渋滞の様子

 

赤石山を通過して横手山へ向かいます。

ここまでの山岳区間はなかなか進みません。

 

歩行区間がありましたがぼくには走れない斜度でしたので関係ありませんでした。

(笑)

 

横手山の登りの途中からドーンと開けます。

ここで渋滞は完全になくなります。

 

ここから渋滞はなし。急登のはじまりです。

 

横手山の急登を登り切ると右に折れて下ります。

若干ガレてます。

ここをくだると1A横手山です。

 

この区間の水切れを心配していました。

750+600+500のと3つのフラスクを持っていきましたがほぼなくなっていました。

山岳区間では沢の水を汲む箇所はありませんでした。

 

 ​〜2A蓮池(35km)

 この区間の序盤はゲレンデのくだりになります。

フカフカのトレイルで眺望もよく、気持ちよくなりましたが、冷静に飛ばさずにくだりました。

 

ずっと登ってきたのでテンションがアガる

 

ゲレンデをくだりきってからも走れるトレイル区間が続きます。

途中、歩行区間を挟みます。

こちらの歩行区間はきもちよく走れるトレイルですが走らない、はしらない。

 

歩行区間

 

歩行区間終了後は若干登りがありますが、しばらくすると蓮池エイドです。

 

 ​〜3A一の瀬(40km)

蓮池エイドを出てからゲレンデをくだります。

これから登る急登がハッキリと確認できます。

 

リフト乗り場が見えたら、ここからが急登の始まりです。

このコース屈指の急登です

 

上を見ず、無心で脚を動かします。

ゆっくりでもいいから、とにかく動く。

 

ゲレンデの脇の階段をおりてトレイルに入ります。

やや登り基調で、やたらと長く感じます。

このトレイルを抜けると、3A一の瀬エイドです。

 

 ​3A一の瀬エイド

エイドに入って、まずデポバックを探しました。

朝、おいた場所にあったのですぐに見つけられました。

 

わたしはクーラーボックスの中に氷など冷たいものを入れていました。

 

クーラーボックスの中にさらに小さめのクーラーボックスやサーモスの中に氷を入れておけばキンキンの状態を保てます。

今回は灼熱の気温にはなりませんでしたが、冷たいもので生き返る体質の方には有効な回復手段だと思います。

 

この後の夜間のことを考えて、ノースリから半袖とアームスリーブに着替えました。

インナーも変えました。

 

ここまで、汗は大量にかいてるとは言え、そこまで気温は高くなかったので夜の冷え込みを懸念していました。

 

 ​〜4A牧場入口(54km)

一の瀬エイドをでます。

上信越自然歩道を進みます。

くだり基調でここは超絶気持ちよく走れます。

前半に渋滞やゲレンデの急登があったので、その分気持ちよさも倍増。

とは言え、飛ばしすぎないように注意。

 

この日は、上信越自然歩道に入ってすぐに雨が降り出してきました。

雨は激しさを増して降り続けます。

早速、天気予報はハズレ。

 

みな、レインを羽織るためにトレイル脇で立ち止まっていましたが、私はレインは羽織らずそのまま進みます。

 

途中、沼をジャンプしたら届かずに沼に足が取られました。

ズボズボとモモまで浸かり、靴が引き上げられなくなりました。

底無し沼でした。

なんとか気合いで脚を抜いて進みました。

脚全体がドロドロになりました。

 

上信越自然歩道の終点「熟平」からロードを挟んで林道には入ります。

林道は登り基調です。

走れなくない斜度なのでジョグ感覚で走ります。

 

多分、上信越自然歩道を飛ばし過ぎだと、この林道を歩くことになると思います。

3kmほど登ればエイドなので頑張って走りました。

 

雨はずっと降り続けていました。

 

 〜5A竜王(70km)

牧場エイドを出ても林道をしばらく登ります。

極力走るように心がけました。

 

登り終わるとその林道をくだります。

くだりは10km以上続きます。

次の竜王エイドまでほぼくだりです。

 

この間もずっと雨は降っていましたが、エイド手前あたりで雨は上がりました。

 

竜王エイド手前で撮影した夕焼け

 

この林道のくだりも無理せずくだることが望ましいです。

次の竜王エイドから焼額山まで1200m登ります。

脚も気力も余力を残しておきたいところです。

 

竜王エイドに18:47到着。

 

ゲキうまです。ボンちゃんラーメン

 

カップラーメンができあがるまで、余りにも雨と泥が酷いので靴下を脱いで脚を拭きクリームを塗りました。

痛みはありませんでしたが、白くふやけてました。

でも、またドロドロの靴下を履く訳ですが、気持ちの切り替えにはなりました。

 

お目汚し失礼します

 

竜王エイドの関門時間は20:00(イン)。

貯金があまりないという認識はありました、

むしろ次の登りで貯金を使い果たすのではないかと少し焦っていました。

 

ここが踏ん張りどころ。

 

 〜6A一の瀬(83km)

19:15頃、竜王エイドを出発。

先述のとおり竜王を出るとすぐに直登を登り始めます。

この辺りでヘッデンのライトオン。

ここからとにかく登り。

急登を登り続けます。

竜王山から焼額山を登ります。

 

このコースの目玉と言える1200mの登りです。

この区間で、また雨が降り出す。

暗闇とドロドロの登りがずっと続きます。

トレイルは雨で川と化した区間も数知れず。

底無し沼にも何度も脚を踏み入れました。

 

せっかくさっき時間をかけて脚を拭いたのに…。

 

焼額山にピークまでようやく辿り着いたと思ったら、今度は急降下。

一の瀬エイドまで激くだりです。

 

ここで先行する選手とスライドします。

エールを交換することができますが、疲労困憊で声をかけるのもシンドイ状態でした。

 

焼額山をくだり切ったところで関門時間を鑑みて、ここで初めてストックを使用。

次に予定している勝負レースのことを見据えてストックはお守りと思って携帯していたが、仕方ない。

 

一の瀬エイドには23:50に到着。(関門時間は0:30イン)

ここから先の関門時間はかなり猶予があるので、一の瀬に戻ってきさえすればなんとかなる。

その思いだけで進んできました。

 

ポンちゃんラーメンアゲインwithうどん

 

竜王エイドから一の瀬まで約4時間半。

暗闇とドロドロとの闘いでした。

 

 〜7A奥志賀(91km)

一の瀬を0:09に出ました。

次の奥志賀エイドの関門は4:00。

 

焦らずに進もうと言い聞かせます。

さっき、くだってきた焼額山へまた登ります。

また急登です。

「なんでまた登るんだよ」とずっと愚痴りながら登ります。

 

登り切ったら焼額山をくだります。

またドロドロの沼の中を進みます。

 

木段でドロに脚をとられ、背中から倒れました。

立ち上がるのに少し時間がかかりましたがケガはなく先へ進みます。

 

ここまできて、ワンチャン大ゴケで終わりはゴメンだ。

そう思い、ペースを落として進みました。

 

ドロドロの後の林道のくだりも全(早)歩き。

解禁したストックのおかげで適度なスピードで進むことができます。

 

奥志賀エイドに2:26到着。

もうラーメンはお腹いっぱいなので、きゅうりと梅干しをいただく。

胃に優しくて美味しかった。

はじめてエイドでゆっくりと整えられた。

 

 〜フィニッシュまで

フィニッシュの関門は6:30。

残すは9kmなので、ゆっくり歩いても完走は間違いない。

だがしかし、できれば24時間以内に完走したい、というささやかな欲望があり、腰を上げる。

 

エイドを出発すると、約1kmほどロード。

トレイルに入る。

登り基調。

相変わらずドロドロのトレイル。

 

段々と空が白みはじめる。

残り2km辺りでまたゲレンデの登り。

げんなりするけど進む。

 

フィニッシュ地点のアナウンスが聴こえてくる。

足元には一晩中見つめ続きてきたドロがずっと続いている。

 

スタートして直後に登ったゲレンデを逆走しくだれば、フィニッシュゲートが見えた。

 

赤いカーペットにキャンドルの様な灯り。

空は青く、白い雲とオレンジに染まりかけた空がわたしを迎えてくれた。

 

アナウンスの方が我がチーム名とわたしの名前を読み上げてくれた。

 

ストックを上に掲げ、そのアナウンスに応えた。

フィニッシュの時にやってみたかったアクションだ。

 

 

 24時間8分。

志賀高原。

100kmのわたしの旅は終わりを迎えた。

 

 

 フィニッシュ後

 ゼッケンのタグ回収。

完走証と完走メダル(?)を直後に受け取ります。

ドロップバックを回収します。

ドロドロの脚は会場の「脚洗い場」で洗えます。

 

わたしの泊まった宿は「前日に宿泊した人は翌日にお風呂無料」および「レース前に荷物預かります」という特典があったので、脚を洗ったあとフロントへ行き、そのまま預けた荷物をピックアップしてお風呂へ。

 

これはホントにありがたいし、素晴らしい。

こんなにスムーズにことが進む大会はなかなか珍しい。

 

フィニッシュ地点にはキッチンカーも出店していて、お腹も満たせます。

なんだか、至れり尽くせりな感じ。

 

主催者と地域が一体となっているんだなぁ、と強く感じる場面でした。

 

 よかったこと

・MMAのザック、DUSTY

後半は激しい雨が降りましたが、結局わたしはレース中にレインを着ることはありませんでした。

雨がいちばん激しかったのは「上信越自然歩道」の区間だったと思います。

この区間はトレイルの上に木が覆っているので雨が直接体をうつことはありませんでした。

 

その後の林道は頭上を覆うものはなく、直接雨が体をうちましたが、走っていたので体が冷えることはありませんでしたのでそのまま進みました。

 

今回はザックをMMAのDUSTYをチョイスしました。

 

撥水素材と止水ファスナーと使用。

ただ縫い目にシーム処理をしていないため〝完全防水〟ではありません。

とカタログには記載があったものの、今回はレインを着なくとも、ザック内の荷物は濡れずに無傷でした。

ポケットにジップロックに入れていたお札も全く濡れていなかった。

これには驚きました。

今後、わたしの主戦ザックになること間違いなしです。

 

・アライテントのさわやかパッド

ザックの背面に取り付けるパッド。

これをつけたおかげで背中とザックの間にスペースができて不快感が低減できました。

今後もこのコンビで走ろう。

 

 

・ハッカスプレー&携帯用バルサン

ハッカスプレーこれは気分転換にもなっていいですね。

携帯用バルサンは雨で効果なかったのかも。

いずれにしても今回のレースでたくさん刺されましたが酷いのはありませんでした。

数日で治ると思います。

 

 

・HOKA マファテスピード3

私の主戦シューズ。

もう2年履きつぶしたので今回のドロドロのレースを最後に廃棄するつもりで使用。

一度、ドロに取られて転倒したものの大きな滑りもなく安定のグリップ。

イカついサーフェスでその機能を発揮するマファテ。

スピードゴートが人気なのですぐに割引価格になるのでみんなには履かないで欲しいですがあえて書いてみます。

(笑)

ちなみにもう一足持っていますw

 

 

 

・わらび餅シリーズ

・十倍ジンジャー(胃腸対策)

・十倍カルピス(胃腸対策)

 

・デポバック袋を支給せず、各自でクーラーボックス使用

・周辺宿泊施設との連携(すぐに風呂に入れる)

 

 反省点

・スタート位置はもう少し前でも良かったかも

・竜王エイドからストックを使用すれば良かったかも

 

 最後に…

このレースのいちばん肝心なところは、YouTubeの動画にも、ブログにもYAMAPにも載っていません。

(本当に大変なところは動画の撮影も写真の撮影もできていないw)

 

【YouTube】おつまみ研究所(おつ研)

 

 

 

 

【YAMAP】

 

おあとがよろしいようで。

(笑)