11月20日夜7時から南中学校体育館で、清水町主催の「新焼却炉の生活環境調査に関する説明会」が開かれました。急な話だったので、事前にみなさんにお知らせできなかったのですが、この説明会は新焼却炉建設を前提にしたものでした。もちろん、外原区には二度と焼却炉は建てさせない、という覚書を完全に無視するものです。
不思議なことに、この説明会は、新焼却炉の事業主体である沼津市ではなく清水町でした。これは沼津市が前面に出て、住民の反発を招くことを恐れたためでしょう。しかし、会場にはずらりと沼津市職員やコンサルタント会社の社員が並び、この説明会が「建設ありき」であることは明らかでした。
外原区はこのような説明会を認めていません。この説明を受けると、「建設計画を認める」ことになりかねないからです。そこで外原長は、町長挨拶の前に発言を求め、「外原区は新施設建設に絶対反対であり、建設を前提としたこのような説明会は認めない。本会はあくまでも清水町との意見交換会と見なす」「沼津市にも清水町にも覚書を遵守する義務がある」とつっぱねました。行政側はこれに抵抗しましたが、外原区はこれをあくまでも意見交換会と見なし、会は大荒れに荒れました。
住民の「覚書をどう見ているのか?」との問いに、行政側の答えは『ご理解いただきたい」の一点張り。外原地区としては、これまで真摯に沼津市・清水町に対応し、良好な関係を築こうと努力してきましたが、このような行政の態度には失望せざるを得ず、改めてここに宣言します。
「焼却炉建設は絶対反対です!行政は覚書を守れ!」 外原区が昭和49年、沼津市と外原区が交わした覚書は今でも有効です。今、
一部の人が、「覚書は無効になったんだ」というデマを流していますが、これは全くのウソで、覚書を守らせようとする人々を分断するための工作活動です。このような嘘に騙されないで下さい。くり返しますが、覚書は有効です。
私たちの思いは、行政は覚書を守れ、というただ1点です。それに、この覚書は単なる紙切れではありません。民法上の契約にあたり、覚書を一方的に破棄するのは違法です!!
焼却炉は迷惑施設です。ゴミを燃やす事により、様々な有害物質(水銀、クロム、ヒ素等)が周辺にばらまかれます。次の図は、横浜市の小学生の喘息罹患率のグラフです。

以前、横浜市全体の喘息罹患率は8~9%前後でした。
これに対し焼却炉周辺の2つの小学校(本郷小学校、桂台小学校)の喘息罹患率は、なんと3倍近くの16~20%でした。
しかし、これらの焼却炉が定期改修の為に停止した2004年、両小学校の喘息罹患率は5~10%へ急落しました。
焼却炉の健康影響は、これほど明らかなのです…。
また、この日の「意見交換会」で、清水町の相澤課長は「焼却炉の周辺住民におかれましては、多少の健康被害がありますが…」とはっきり述べていました。
清水町も焼却炉の健康被害を認めているのです。
動画:当日 清水町相澤課長の発言→ http://youtu.be/4QkBbIPSJA4
清水南中学校は焼却炉から300メートルも離れていません。
中学生に汚れた空気を吸わせ続け、健康被害を生じさせているのは沼津市です。私たち住民は、子どもたちの将来を考え、責任ある判断をしなければなりません。子どもが病気になってからでは遅いのです。 覚書を結んだ先人たちと同様、今の外原区も、焼却炉建設には絶対反対です!!