
初夏の恵み!すももと「瓜田李下」の教え
先日、つやつやと輝くすももをたくさんいただきました!この季節ならではの、甘酸っぱくてジューシーな味わいは格別ですね。そんなすももを前に、ふと頭に浮かんだのが四字熟語の「瓜田李下(かでんりか)」でした。今日は、このすももをテーマに、四字熟語の教えや、すもも(プラム)についてお話ししたいと思います。
「李」はすもも!プラムとの関係、そしてプルーン
「瓜田李下」の「李」は、まさにこのいただいたすもものことです。日本では古くから親しまれてきた果物ですが、最近では「プラム」という名前で売られているのをよく見かけますね。
プラムは、広義にはスモモ属の果樹の総称で、すもももその一種です。アメリカなどで品種改良されたものが多く「プラム」として流通していることがほとんどです。
では、プルーンとの違いは何でしょうか?プルーンもまたスモモ属の果物で、プルーンは「ドライプラム」の一種であり、生で食べることもできますが、主にドライフルーツとして加工されます。同じ仲間でありながら、食べ方や加工法で呼び名が変わるのも面白いですね。
「瓜田李下」に学ぶ、誤解を招かない振る舞い
さて、本日のメインテーマでもある四字熟語「瓜田李下(かでんりか)」について深掘りしましょう。
この言葉は、中国の古い詩「君子行(くんしこう)」に出てくる一節が由来とされています。
* 瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず): 瓜(うり)畑でかがんで靴を履き直すと、瓜を盗んでいるのではないかと疑われるかもしれないから、そういった行為は避けなさい。
* 李下に冠を整えず(りかにかんむりをととのえず): 李(すもも)の木の下で冠(かんむり)がずれて直そうとすると、すももを盗んでいるのではないかと疑われるかもしれないから、そういった行為は避けなさい。
これらの教えから、「瓜田李下」は、人から疑いをかけられるような行動や振る舞いは、たとえやましい気持ちがなくても避けるべきである、という意味で使われるようになりました。
例えば、
* 夜遅くに職場の金庫室の前をうろうろする
* 友人のなくし物が見つかっていない時に、その友人の持ち物とそっくりなものを持っている
* SNSで不用意な発言をして、意図しない解釈をされる
など、私たちの日常生活にも「瓜田李下」を意識すべき場面は意外とたくさんあります。
無用な誤解や疑念を招かないよう、日頃から言動に気を付けることの大切さを教えてくれる、現代にも通じる深い教えですね。
旬のすもも(プラム)を楽しもう!食べ方&簡単レシピ
「瓜田李下」の教えを心に留めつつ、せっかくいただいた美味しいすももを存分に味わいましょう!
すももは、そのまま生で食べるのが一番シンプルで美味しいですが、酸味があるため、調理に使うのもおすすめです。
基本の食べ方
* そのまま: 冷やして皮ごと丸かじり!完熟したものなら、とろけるような甘さが楽しめます。皮にはポリフェノールなどの栄養も含まれているので、気にならなければそのまま食べるのがおすすめです。
* ヨーグルトやシリアルに: 朝食に添えれば、爽やかな酸味がアクセントになります。
簡単アレンジレシピ
* すもものコンポート
* 材料: すもも、砂糖(すももの重さの20〜30%目安)、少量の水、レモン汁(お好みで)
* 作り方:
* すももは洗って半分に切り、種を取り除きます。皮は剥かずにそのまま使ってOKです。煮込むことで柔らかくなり、色もきれいに仕上がります。
* 鍋にすもも、砂糖、水を入れ、中火で煮ます。
* 沸騰したら弱火にし、すももが柔らかくなり、汁にとろみがつくまで煮詰めます。アクが出たら取り除きます。
* お好みでレモン汁を加えて風味を整えます。
* ポイント: パンケーキやアイスクリームのトッピングにぴったりです。
* すもものスムージー
* 材料: すもも(種を取り除いたもの)、牛乳または豆乳、はちみつ(お好みで)
* 作り方:
* すべての材料をミキサーに入れ、なめらかになるまで混ぜるだけ!皮ごと入れることで、栄養も丸ごと摂れますし、色も鮮やかになります。
* ポイント: 冷凍すももを使えば、よりひんやりと美味しくいただけます。
初夏の恵みであるすももを味わいながら、日々の振る舞いについて考えるきっかけをくれた「瓜田李下」。皆さんもぜひ、この機会に旬のすももを楽しんでみてくださいね。そして、どんな時も、清く正しく美しい振る舞いを心がけていきたいものです。