先日、家族と知人たちとで、少し早めの海水浴に行ってきました。場所は、雄大な景色が広がる宇和海です。まだ水が冷たいと言われる時期でしたが、海に入ってみると、水温は程よくぬるんでいて、とても気持ちが良かったです。日差しもまだ強くなく、砂浜の砂も裸足で歩けるくらいの温かさで、まさに絶好の海水浴日和でした。

夏休みに入ると、日差しが強すぎて、砂浜も熱くなりすぎるかもしれません。もしかしたら、これからは海水浴のベストシーズンは、7月初旬になるのかもしれませんね。

さて、今回はそんな穏やかで美しい宇和海を眺めたので、「海原(うなばら)」という手本を書いてみました。広々とした海と、どこまでも続く原っぱを意味するこの言葉は、まさに目の前に広がる雄大な景色にぴったりです。皆さんも楽しんでくれたようで、本当に嬉しく思いました。

「海」と「原」について
今回書いた「海」と「原」という文字には、それぞれ深い意味合いがあります。

海(うみ)
「海」という漢字は、水を表す**「氵(さんずい)」と、「毎(まい)」が組み合わさってできています。「毎」はもともと髪飾りをつけた女性の姿を象形したもので、「いつも」「つねに」といった意味を表します。これに「氵(さんずい)」が加わることで、「常に水が広がる広大な場所」、つまり海を意味するようになったようです。私たちが目の当たりにした宇和海も、豊かな自然に恵まれた、まさに「海」という漢字が表す通りの場所でした。

原(はら)
「原」という漢字は、泉の湧き出る場所を表す象形文字がもとになっていると言われています。水源となる広い土地、ひいては広々とした場所、平らな土地という意味を持つようになりました。宇和海の向こうに広がる景色は、どこまでも続くように感じられ、「原」という文字の持つ開放的なイメージと重なりました。


今回の海水浴と書を通して、改めて自然の雄大さと、漢字一つひとつが持つ豊かな意味を感じることができました。書道が心にもたらす静けさや、集中する喜びは、忙しい現代にこそ必要だと感じます。
あなたにとっての「心の海原」は何ですか?筆を執ることで、その景色がより鮮明になるかもしれませんね。