No control154 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。


明日5時起きなの……(はよ寝ろ)
限定は次になりました(笑)










【Side 大野】


正直……


こんな早く何とかなるなんて思ってなくて。


なんて言うか……



「こ、心の準備がっ!!!!」



櫻井さんがぴたりと止まる。


向かい合ったベッドの上。


唇 が唇に触れるまで、2cmのところ。


「…シャワー浴びたのに?」


「…うん。」


「歯も磨いたし、準備万端なのに?」


「……うん……。」


な、情けない~。


でもさ、でもさ、まぁくんの言う通り一生に一回、じゃん?


それって本当に緊張するわけで…。


ああもうっ、俺のバカ!


付き合ってるんだからいずれ…って覚悟しておけばよかった!


考えると辛くなるからって思考に蓋をしてた!!



「あのね…恥ずかしいんだけどさ。」


櫻井さんのそっと手を取って、自分の胸に当てる。


ドッドッドッ、って短く跳ねる心臓。


「……俺、すごい、緊張してんの……。」


櫻井さんがふふっと笑う。


「うっ…笑われた…。」


ガキっぽいって思われたかな。。


上司なのに~!!


「いえ、そうじゃなくて…ほら。」


櫻井さんが俺の手を同じように自分の胸に当てて。


あ………。


「ね?同じでしょ。緊張しますって。一生に一回の経験だし、これであなたが俺だけのものになるって思うと……手まで震える。」


一生に一回、って…


アルファの方(ほう)に思ってもらえるのは、すごく、嬉しい。


オメガにとって、噛まれたらもう二度と誰かに噛まれることはないけど、アルファはそれを解消出来るし他の人にも噛みつけるわけで。


それを俺と同じように、「一生に一回のこと」だと感じて緊張してくれてる。


櫻井さんも…同じように、そうやって覚悟してくれてる…。


「大野さん。……いいんですか、俺で。」


「んふふ…今度は櫻井さんがそれ聞くの?」


「でも…運命の番だからって、あなたには拒否権がある。」


「櫻井さんにも、ね?」


「俺はあなたがいいんだ。運命だとかそんなの関係なく、あなたがいい。あなたしか要らない。」


今度は、俺がふっと笑う。


「……一緒だ。櫻井さん、俺も…櫻井さんじゃなきゃ、やだよ。」


首に巻き付く。


ぴったり抱き締めて。


体温を感じて…。


「…俺、死ぬのかなってくらい幸せです。」


「俺も。めちゃくちゃ幸せ。」


「一緒ですね。」


「一緒だね。」


少し離れて、顔を見合わせて、笑って。


それで……


自然に唇 が重なった。



優しく、ゆっくり、 食 まれる唇。


それだけでピリッと身体が 反応する、『運命の番』。


お互い角度を変えながら、食 み合う。


ちゅ ぱっ… と、唇 が離れる音が…なんかすごく、恥ずかしい。


舌 なんて絡めなくても、じゅうぶんキス って気持ちいいし、気持ちが盛り上がる。



──噛まれんの、めちゃくちゃ…気持ちいいから!



まぁくんの余計な一言がリフレインする。


ああ、こんなゆったりとしたキス ですらこんなに気持ちいいのに、噛まれたら俺、どうなっちゃうんだろ?



櫻井さんは優しく宝物を扱うように 俺に触れた。


衣類は全部 剥がされて。


お互い…裸で。


肌と肌が触れ合う。


しっとりして吸い付くよう。


オメガは基本、体毛が薄いんだけど、櫻井さんのも薄くて…すべすべして て心地いい。


何度も抱 かれたはずなのに、妙に櫻井さんの動きがスローで、丁寧で…


まるでお互い初めてみたいで、何かすごいドキドキして…。


…俺らの初めてなんて、全然スローじゃなかったのに、皆で泣きながらだったのに…んふふ、変なの。


それでも焦れ ったくてどうにかなってしまいそうな程の怠惰な動きは、俺を確実に煽 っていく。


目の前の愛する人の熱が、欲しくて欲しくて 堪らない。


うずうず、自分の中の何かが膨れ上がっていく。



「ねぇ……もう……」


「んー?ふふ、そうですね。」


そう言いながらも、身体中に キス の雨を落とし、撫でるように 触れる ばかりでなかなか肝心なところには進まない。


「んっ……櫻井さん……、お願い…っ」


身体が勝手に 捩れる。


自分のはもう完全に反応してて、だらだらと だらしなく 先 走りで テカってて…。


「何をお願い?」


「……っ」


ま、また始まった!


櫻井さんのニヤニヤド S!!!


「…い、言わないっ!」


「じゃ、このまま続けますね。」


肌に 触れるか触れないか位の 弱々しい圧で、オメガ 特有の産毛を 逆撫でするように滑らせられる。


片脚 持ち上げられて、内股の 薄い肌に ちゅ、と当たるだけのキス。


「……アっ!!」


ず、ずるいそんなの…!!


「櫻井さん…意地悪過ぎる!」


「嫌いになりました?」


櫻井さんが余裕の笑みを浮かべながら聞く。


~~分かってるくせに!!


「そんなわけないでしょ!俺から嫌いになることは、ないよ。絶対…。」


「良かったです。…俺からも、ありませんから。あなたのことが好きで好きでたまらないんです。自分が信じられないくらい…あなたに溺れてますから。」


「……っ、だったら…っ」


「だから。この特別なタイミングで、初めてをやり直したいんです。あなたをヒートで襲ってしまった、あの日を…。大切な人を、あんな形で抱 いてしまったあの時を……。」


「櫻井…さん……」



丁寧に、丁寧に。


櫻井さんのモノ は反り 返っ てて、きついはずなのに…それでもゆっくりしてたのは、そういうことだったんだね。


俺らは、同じ日のことを思い出してたんだ。


…そっか。


思わず笑みが漏れる。


「何笑ってるんですか?」


「いや…んふふ。櫻井さん、あのね、俺はやり直したいとは思ってないよ。」


「…え?」



「全部櫻井さんとの大切な思い出だもん。一個一個、全部繋がって今がある。


だからね、やり直さなくていいの。俺と櫻井さんの、大きな一歩を踏み出した、大切な日だもん。」



櫻井さんが、困った顔で笑う。


「…ほんと。あなたには敵いません。」


「…わっ、」


櫻井さんが俺をひょいと持ち上げ、四つん 這い にさせる。


ああ、やっと…繋がれる。


「じゃぁいつも通り…いや、あなたのお望み通り、意地悪モードで…。」


「…はっ?いや、別に俺はそういうつもりじゃ、」


櫻井さんが背中から覆 いかぶさってくる。


ぴったりくっつく肌は、やっぱりすごく気持ちいい。


櫻井さんの唇が 俺の耳に 寄せられる。



「…いつ噛むか、ドキドキしながら…俺のを受け止めて下さい。


丁寧にされときゃ良かったって後悔しないで下さいよ?…智。」



ぞくぞくぞくっ


低い囁き声に、甘い 痺れが 背中を 走った瞬間、



「………ッ!!!!」



念願の櫻井さんの硬いのが


既に期待で ぐちゃぐちゃになってる ナカを、 突き刺した。