不肖 好事家の好きなモータースポーツ
(と言ってもほぼ全部4輪レースですが)について、
観戦記や資料の紹介などをやってみる
コーナーでございます。
今回も、資料本です。
GP Car Story vol.01 マクラーレンMP4/4・ホンダ
マシン: マクラーレン MP4/4
シーズン: 1988年 (第1戦~第16戦)
エンジン: ホンダ RA168E
(1.5リッターターボ・V6)
タイヤ: グッドイヤー
突然始まったかにも思える
新シリーズでして、
ある特定のF1マシンをメインに置いて、
それに関する写真や記事を
盛り込んだものです。
ひょっとしたら、以前ご紹介しました、
「名車列伝」の編集の過程で、
「これは1冊の本にできるかも…。」
というくらいのボリュームの資料が
収集できたから、
スタートできた企画かもしれません。
さて、その第1作目は、
F1史上最強マシンと言っていい、
マクラーレンMP4/4・ホンダです。
第1期ターボエンジン時代の
最終年である、
1988年のF1グランプリで、
16戦中15勝・15ポールポジションを
達成した歴史的名車です。
もちろんダントツのぶっちぎりで
コンストラクターズチャンピオンを獲得し、
うち8勝をあげたアイルトン・セナ選手が
初のドライバーズチャンピオンになった
マシンです。
本書の内容ですが、
マシン開発のコンセプト、
各GPごとのバリエーションの
相違を説明する写真&解説、
それから1988年当時に撮影された
ディティールアップ写真や、
現存するMP4/4の
実車の写真がございます。
(個人的には、
ホンダコレクションホールに
残されている実車の写真も
載せていただきたかったですが。)
それから、
ゴードン・マーレイ氏、
ニール・オートレイ氏、
ジョー・ラミレス氏
(チームコーディネーター)、
市田 克巳氏(エンジンのホンダ)、
寺本 浩之氏(ダンパーのSHOWA)、ら
関係者のインタビュー&コメントも
ございます。
この最強マシンに、
日本の人が多くかかわっていたことを思うと、
感慨深いものがあります。
また、セナ選手が
よもやのクラッシュをした
モナコGP(モンテカルロ)と、
プロスト選手がセナ選手を
オーバーテイクして優勝した
フランスGP(ポールリカール)の
レースリポートもございます。
(ちなみに、目次のページに、
モナコGPでクラッシュした
セナ選手のマシンの
イラストが描かれているのが
なんともいえない味です。
日本GP(鈴鹿)とか、
勝ったシーンでないのが、
思わせぶりです。)
上記の記事の
ひとつひとつのエピソードは、
すでにいろいろな本・雑誌などに
載っていることも多くて、
ものすごい新説が
出てきたわけでもないですが、
現在になって、改めて、それらが
数々の写真とともに
1冊にまとめられたのは、
それはそれで良かったと思います。
(小生としては、
タミヤさんから出ていた
MP4/4の1/20プラスチックモデルを
組み立てる際の参考資料として、
というよりも、もう少し正しく言うと、
ディティールアップ用ではなく、
組み立てる際の
小生のモチベーションを
高めるための参考資料として
使えそうかな?とか
思っているのですが。)
さて、このMP4/4、
ブラバムBT55(1986年)を踏襲した、
リアウイングの効率を高めるために、
極力背を低くしたスタイリング、
また、そのスタイリングを生かすよう
マクラーレン側のリクエストに応じて
高さおよび重心の低いエンジンを
製造したホンダ
(電子制御システム、テレメトリーシステムや
IHI製のターボチャージャー等も優れており、
パワー・燃費・信頼性いずれも
他社のエンジンを凌駕するものでした。)、
さらに先述の
低いエンジンを活用して
低いスタイリングを達成するための、
ワイズマン社で開発した
3シャフト・ギヤボックスや、
ダンパーユニットを低く配置できる
プルロッド式サスペンション、などなど…。
さらにロン・デニス氏率いるチームに、
セナ選手とプロスト選手の2人のドライバー。
こうしてみると、
あらゆる点で欠点が少ない
マシン&ドライバーコンビ&チーム体制でして、
ライバルチームと比較しても、
スキがないわけですから、
圧勝したのも、
むしろ妥当な結果だったんですねぇ。
(フェラーリやロータス・ホンダは、
勝てる要素が少しはあったかもしれませんが、
マクラーレン・ホンダは、
負ける要素がほとんど無かったという
ことですよね。)
もう、いっそのこと全勝してほしかったと
言いたくもなりますが。















