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本日観た映画『MEMORYS』

Gyaoの無料配信でやってたんで観ました。

以下ネタバレ注意!
大友克洋が原作、総監督をつためたアニメ映画。
3話までありオムニバス形式で進んでいく。

第1話は「彼女の想い出」。SFチックで宇宙ゴミの回収屋とかプラネテスみたいで好きな設定だった。
救難信号をキャッチして、難破船に侵入するが、そのなかは豪華な宮殿のような作りになっていた。
劣化したワイン、触れただけで崩れる服。
屋敷の主人の幻影が見えるところは少しぞっとしました。
探していくうちに崩壊した区画に出る。
自動ピアノのシーンはとても凄かった。
救助に入った二人は幻影にとらわれてしまう。
記憶と現実が入り交じり観ているほうも何が何だか分からなくなる。
最後は一人が女主人の記憶に捕らわれたまま終わる。
シリアスな雰囲気でとても良いお話だった。

第2話は「最臭兵器」。
研究所の職員が解熱剤の新薬と思って飲んだ薬が実は化学兵器だった。
その研究員は最後まで自分が元凶だとは気づかない。
臭いで感染するものらしいが、自分がその発生源だとは、気がつかないのは自分の臭いがわからないのと同じだなと思った。
主人公の研究員は自衛隊から追われるが、スーパーカブに乗って逃げる。
ミサイルが空いっぱいのヘリから撃ち出されるシーンは圧巻。

第3話「大砲の街」。
スチームパンクな世界観で観た瞬間から引き込まれます。
街のいたるところに大砲が設置してある。
街の全員が砲撃のために働いてる。学校で教えているのも大砲を撃つための授業。
ものすごく大きい大砲を何人もの人間で弾を装填し、撃つ。
そのせいか、どこか軍国的な雰囲気が漂っている。
敵はテレビの放送では移動要塞と言っていたが、直接は劇中に出てこない。
ただ淡々と大砲を撃つ、どこか異様な日常が描かれている。
主人公の少年は砲撃手になると言って物語は終わる。

どの話も物語の設定や、背景画がおもしろく観ていて飽きない。
興味があれば、是非ともこの配信期間中にみてほしい。