今年も恒例の劇場版名探偵コナン！
今年の感想をレヴューするにあたり以前の作品の感想を読み返してみたけど、何とも言えない位文章力が低かった。
（昨年は珍しいことに投稿していなかったのね。まあ、現実生活がそれどころじゃなかったからね）
今年も色々とたて込んでて、公開日当日には観れなかったものの、1週間遅れで観てこれたわ。
公開日に観れなかったのは、ここ何年ぶりかしら。
では、今年こそは年相応の文章力でまとめていきたいわ。

まず、序盤のキュラソーが警察庁からデータを盗み出し、赤井＆安室が追跡するシーン。
出だしからの躍動感溢れるアクションシーンは、ハラハラしてスクリーンに目を奪われたわ。
でも、あんなに派手に事故を誘発させなくてもいいんじゃない？って思う。大惨事になってたじゃない。確かに、アクションシーンはやり過ぎ位が釘付けになるけど、さすがに被害が大きすぎて、むしろに可哀想に思えてしまうのよね。年のせいかしら。
安室が追いかけるのに必死な中、赤井が絶好のポジョニングで迎え討つ所は、さすが赤井！って思っちゃった。私はどっち派とかはないけど、機転の早さは褒めたいわ。

そして、遊園地での少年探偵団と記憶を失ったキュラソー。
阿笠博士の言動が間抜け過ぎて、原作との違和感を覚える。
博士っておとぼけだとは思ってたけど、さすがにあそこまでではなかった筈だわ…
観覧車に乗った時にノックの名前を言い出したキュラソー、そして、それを咄嗟にメモする光彦。小学校1年生なのに出来過ぎ！将来仕事出来るよね（笑）

二度目に観た際に、ちゃんと理解したんだけど、先天的に特殊な脳を持つキュラソーがノックリストを暗記する為に検察に忍び込んだのね。
最初に観た時にはマイクロSDも持たずに何やってんのかしら～って思ったけど、確かに見るだけならデータ移行するよりはるかに容易だものね。
それで、組織に潜入したノックがたったの5人て少なすぎない？！
データが盗まれてから、ノックが暗殺される迄の日にちが長すぎる＝組織の動きが遅すぎるよね。
組織だったら、1日もかけずに迅速に始末しそうだけど。
それに、検察からデータが盗み出されたって分かった時点で、ノック達は行方をくらますと思うんだよね。そういう情報って、いくら国籍や機関が異なっていても流れてくるものじゃない。私が、仮にFBI機関で指令をする立場だったら、即座に撤収命令出すけどね。悠長に潜入は続けないわ。

ジンが、バーボンとキールを捕らえる前に、観覧車の車軸に爆弾を仕掛けるよう読んでいたけど、二度目に観た時にようやくベルモット「ジン、貴方これを見越して」の意味が分かったわ。
様々な人達の角度から物語を追いかけていくから、ぼーっと見ているだけだと、話の流れがこんがらがってついていけなくるわ。
ミステリーに必要な洞察力や推理力というよりかは、理解力を多く求められた気がする。
余談だけど、ベルモットがキュラソーを捜索する時の服装が妙に若すぎると思った。
ベルモットって確か私と同じ年位よね？ミニスカートにブーツは履かないかしら…蘭や園子ぐらいの年齢ならわかるけどさぁ。
といえば、キュラソーも胸元にリボンのついたブラウス着て、なんだかウェイトレスみたいな恰好していたよね。青山先生が描く女性の服装ってどこかずれてるのよね。

終盤での赤井と安室の格闘？（喧嘩？）のシーン。
あのシーンは…
必要かしら？
私は、「はぁ！？この緊急事態に何やってんの？！」って思ったけどね。すぐ終わるかと思いきや結構長かったし。普段、頭がキレキレの二人が原作ではあんな愚かな行動取るとも思えないし、一体何の為のシーンだったのかしら。
きっとあれを観て、萌えるファンが居るのよね…いや、きっと多いのよね。私には謎だわ…

それと、FBIの連中はジョディが「あとはFBIに任せて」なんて言ってたけど、正直全然役に立ってないじゃない。唯一やった事はキールの救出くらいでしょ。遊園地のブレーカーが落ちた時も先陣を切ってたのは目暮警部達だったしね。（まぁ、堂々と表舞台には出れないだろうけど）

ジン達が黒いヘリからアームを出して、ゴンドラごと持って行こうとした所は、まるでカラスみたいだった。
明るい遊園地の照明を落とし、闇に包んだのはジン達の姿をかき消す為だったりと、一つの行動全てが計算づくなのよね。
最後の、コナン、赤井、安室の協同はすごく素敵だった。
皆さん、頭が良くて、なおかつイケメンですね（笑）
そして、相変わらず黒の組織は破壊し過ぎです。壊し方が尋常じゃないから、引くのよね～大人は。以前の作品の時も東京タワーを上から下まで討ち尽くしてた。やり過ぎ感がハンパじゃないだわ。
だから、案の定観覧車が転がっちゃって…絶対そうなると思ったよ。
でも、お決まりの「蘭～！」がなくて良かった！私、毎回恒例のあのシーンが大嫌い！
蘭のこと考えすぎ！そして、蘭ちゃんの行動がウザすぎる！
ラブは別の機会にしてくださいって感じ。

声優の天海祐希も違和感なく、良いお仕事してたわ。
前作の榮倉奈々は下手すぎて、聴いていられなかった。
「行くよ、シェリーちゃん」の言い回しに重みがありつつ、天海祐希らしさが出てたわ。

例年、作品の内容の劣化が酷くて、映画館から帰ってきた時の一番の感想が「つまらなかった」だけど、今年は振り返ってみれば、ここ最近の作品の中でも出来は良かったと思う。
ただ、原作の様な頭脳ゲームが繰り広げられなかったのが残念。
ここ最近のコナン映画がつまらない原因のひとつは、ミステリー要素が少ない事が挙げられる。
アクション映画の様な展開で、中身が薄いのよ。
派手なアクションも、突飛な展開も抑えて、観ていて次が読めない、もっと頭を使う内容にしてほしいのよね。
少なくとも私が面白いと感じていた作品は、そうだったから。
そして、相変わらず対組織話は後味が悪い…
映画を観た後はスクリーンの世界観から抜け出せなくなる位、感情移入したいのにね。
でも、映画を終わった後はひたすら組織編の原作を読み漁っていたから、程々には楽しめたのかも。
ミステリートレイン編を映画でやってくれたら良かったのにね。話が長くて、登場人物も多かったから紙面だとストーリーを把握しにくかったじゃない？組織プラスKIDでしょ、結構いいネタだと思うけど。

ここ数年、不作続きの中で漸く挽回の兆しがみえた作品だったわ。
個人的にはこのまま持ち直せばいいかなってところ。
来年は、「迷宮の～」に匹敵する作品になる事を期待してるわ。