時は11月26日。Twitterで鹿児島市長が最終戦であるアウェイ鳥取戦へ行くと宣言する動画が流れてきた。
私は鹿児島が昇格争いをしている事を辛うじて知っていたが、最終戦が鳥取だとは知らなかった。
動画でそんな事を知った私はこう思った。
「昇格の瞬間を見てみたい!」と。
私が住んでいるのは、岡山県の北東部に位置する
津山市。人口は10万人を下回ってしまった。
そんな津山から1番近いJ3のスタジアムで、
1年に2回しか見れない瞬間を見れるのだ。
親に説得をし12月02日、1人で鳥取へ行く事に!
1人でサッカー観戦は初!
そして当日。
まずは朝9時の津山線で岡山へ上った。
「ん?」と思った地理オタor鉄オタが居るだろう。
(居ますよね?居てください)
ん?の理由は、津山と鳥取を結ぶ「因美線」という路線があるからだ。
なぜわざわざ遠回りするのかを先に説明しておくと、お察しの通り因美線のダイヤが貧弱だからだ。
津山→智頭はたったの6便。
第2便は0647で最終的に鳥取着は0920。
第3便は1134で鳥取着は1342。
試合は14時KOなので、第2便だと早すぎ、
第3便だとギリギリすぎるという事に。
従って、岡山経由で特急スーパーいなば5号を全線乗車するという選択肢を取った。
これなら1253に鳥取へ着けるのでとても良い。
話を戻しましょう。
10時半頃、岡山に到着。
出発は11時過ぎだが、私が取ったのは自由席なので、急いで3番線へ。
(指定席は満席だった…)
列に並んでいると、鹿児島のユニを着ている方が。
やはり多くの方は岡山で乗り換えるのだろう。
特急に乗るのが初めてなので、5分前に入線する事に驚きながら窓際の座席に着席。
なるほど。これが特急か。
座席が津山線のそれらとは全く違う。
そんなこんなあって出発。
乗車中トイレの為に席を離れたが、自由席だけでも
鹿児島サポがちらほら。恐らく5人は居た。
鳥取駅に着いて先ず北口と南口を間違えたが、
スタジアム行のバス乗り場に着いた。
…って、なんですかこの列は…
これ全員スタジアムに行くの?
信じたくなかったが、その列は「サッカースタジアム行」と掲げられたバスに吸い込まれている。
なんてこった… (パンナコッタ…)
すし詰め状態になったバスは、鹿児島サポが大半を
占めていたようだ。
耳を傾けてみて知った、感じたのは、
・鹿児島サポは自チームをユナイテッド呼びしている
・駅の近くにイオンがあるから実質鳥取=鹿児島
・昇格して専スタの必要性をアピールしたい
・鹿児島から車で来た人が居る
・鹿児島市長は本当に来ている
・イントネーションが若干違う
だった。
これは帰りのバス待ちでの話だが、鹿児島サポは
「やっぱ専スタ良いね」「見やすかったね」
と言っていた。
鹿児島サポはみな専スタを待ち侘びているようだ。
だから私は、共産市議団が謎の独自アンケで
「(鹿児島の新スタは)反対60%だから推進すべきではない」というニュースを見た時は落胆した。
そんな謎の意見は無視して新スタを造って欲しい。
と私は思う。出来たら行きますよ絶対。
一部の層から批判されそうなので話を戻しましょう。
とにかくチケットをまだ買ってないので当日券を
売っている場所へ。
鹿児島の昇格を目当てに来たのだが、何故か手元には「ホームゴール裏」のチケットが。
ゴール裏で叫びたい気分だったのだろう。
(ビジターゴール裏は完売だったはず)
そうこうしているうちに14時。キックオフの時間。
鳥取のチャントは幾つか心得ていたので、地蔵にはならずに90分過ごせた事を報告しておこう。
試合内容はあまり覚えていないが、
開始2分で鹿児島が先制…と思いきやオフサイドだったのは目の前だったので鮮明に覚えている。
それと、とにかく鹿児島サポの声が大きい。
76分に鹿児島が同点に追い付いたのだが、その時の
歓声は「屋根があるのか?」というほどだった。
試合は1-1で終わったが、それで鹿児島のJ2昇格は
ほぼ決定なのでまた大歓声が湧いた。
ベンチに居た選手・スタッフも走り出す。
数分後、富山が劇的ゴールで勝利したが、
得失点差が足りずに鹿児島の昇格が正式に決定。
鹿児島サポは小さく湧いた。
(そんな中、私はJ1昇格POで染野がPKを決めた
という一報を聞いて1人騒いでいた)
昇格に湧く鹿児島サポを「楽しそうやな〜」と
眺めていると、
鳥取サポから「鹿児島ユナイテッド!」と
昇格に対する賞賛のコールが送られた。
すると今度は鹿児島サポがそれに応えるような形で「ガイナーレ!」とコールが。