『レバレッジ・マネジメント』 本田直之 | kottsunのLogノート

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主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。

レバレッジシリーズの本田直之さんが自身の経験を元に、経営者に対して、どう会社を経営していくのか書かれた本。

経営者としてどうあるべきか?
会社の戦略論
営業方法
ブランドの創り方
社内の仕組み化
組織力
と大きく6つの視点にわけ、その中に合計68のセルフチェック項目が挙げられています。


今まで本田さんが書かれてきたパーソナルブランディングや、レバレッジ仕事術に似たような部分がもあり、経営者だろうが、社員だろうが関係なく読んでもよいと思います。


個人的には「20:60:20の法則」に非常に興味がありました。
組織には20%のポジティブな人と、20%のネガティブな人、そして状況によってどちらにもいく60%の人がいる。その60%の人は、景気が悪く会社が沈んでいると、ネガティブな人と一緒になって文句を言ったり、批判したりするようになる。だからといって20%のネガティブな人を辞めさせても、また20%のネガティブな人が生まれてくるし、モチベーションをあげようと、改善やミーティングをしても変わらない。
そのため結局は20%のポジティブな人を最もケアする方が、60%の人たちを引っ張ってくれるので効果的である。



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目次

はじめに 001
第 1 章
経営者のレバレッジ
     ql考える時間の余裕はあるか? 021
     q2学んでいるか? 025
     q3内部要因思考を持っているか? 028
     q4素直さを持っているか? 恍
     q5勘で意思決定をしていないか? 034
     q6外部とのつながりはあるか? 038
     q7演出力はあるか? 041
     q8投資視点を持っているか? 044
     q9タイムマネジメントはできているか? 047
     q10お金の貯め方より使い方を考えているか? 051
     q11順行思考か? 僻轍逆算思考か? 053
     q12シミュレーションできているか? 056
     q13会社を商品として捉えているか? 058
     q14早起きをしているか? 062
     q15意識的に何事もやろうとしていないか? 064
     q16劣後順位を考えているか? 066
     q17メンタル・フィジカル両面のトレーニングはできているか? 068
     q18運を上げようとしていないか? 072
     q19時代のうねりを見ているか? 074
     q20難しく考えすぎていないか? 077
 
第2章戦略のレバレッジ
     q21舵取りをしているか? 084
     q22売上は積上げ継続型か? 086
     q23事業はフォーカスしているか? 090
     q24無駄な事業はどれか? 095
     q25方策はたくさんあるか? 097
     q26水平展開・垂直展開をしているか? 099
     q27計器飛行しているか? 101
     q28わかりやすい旗を作っているか? 104
     q29いつも発明していないか? 107
     q30資本の論理を理解しているか? 110
     q31決算書が僻轍できるか? 114
     q32資金効率を上げる努力をしているか? 117
     q33粗利は高いか? 120
     q34適切なアドバイザーを選んでいるか? 122
     q35消費と投資を切り分けているか? 124
第3章 営業のレバレッジ
     q36「お願い営業」になっていないか? 130
     q37経営者がすべき営業を理解しているか? 133
     q38商品・サービスの手離れはよいか? 135
     q39営業担当者は顧客よりしやべっていないか? 137
     q40顧客でない人を見分けているか? 140
     q41値引きしていないか?  144
     q42盛況感を演出しているか? 148
第4章 ブランドのレバレッジ
     q43ブランドは大企業だけのものと思っていないか? 15
     q44会社のキャッチフレーズは何か? 160
     q45経営者のブランディングはできているか? 166
     q46メディアリレーションは間違っていないか? 174
      q47デザインは意識されているか? 174
      q48オフィスもブランディングできているか?
      q49広告を打とうとしていないか? 178
     q50顧客が口コミをしてくれるような仕組みを持っているか? 182
     q51 IPOと同様のPR効果を知っているか? 184
     q52ブランドは売上を上げるためのものと思っていないか? 186
                                                  
第5章仕組み化のレバレッジ
     q53経営者と社員の仕事を切り分けているか? 192
     q54仕組み化できるものは何か? 195
     q55アクティブ・ルーチンになっているか? 198
     q56仕組み化で社員のレベルアップを図っているか? 20
     q57ITを学んでいるか? 201
     q58強い意志で臨んでいるか? 203

第6章 組織のレバレッジ
     q59社員に武器を持たせているか? 210
     q60 共通言語・共通認識はあるか? 212
     q61情報共有はできているか? 215
     q62二〇:六〇:二〇の法則を理解しているか? 219
     q63インセンティブは記憶に残るものか? 223
     q64会社全体の方向性を理解させるミーティングはあるか? 227
     q65外部パートナーとの関係を間違えていないか? 230
     q66採用は自分でやっているか? 255
     q67自分の長所と部下の短所を比較していないか? 237
     q68自分が学んだことを活用できているか? 239
レバレッジ・マネジメント チェ ックリスト 245

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「シュミレーションできているか?」という問いは、「突き詰めて考えているか?」という問いでもある。もし、あなたがシュミレーションなんてできないと言うのなら、それは考えが足りないことを意味する。真剣に考えていないから、目に浮かぶようにイメージが出来ないのである。


マイナスの現状を打開するにせよ、さらなる向上をめざすにせよ、経営がうまくいっているときの経営者はみな、シンプルな原理原則を守っている。原理原則に即した思考回路を備えていれば、無駄なことをせずにすみ、レバレッジの効いた経営が出来る


「俯瞰逆算会計法」を身につければ、会社の数字の変化をいち早くみつけることができる。「その変化はなぜ起きたのだろう?」とブレイクダウンしていけば、経営全体における数字的な問題を手早く発見することも可能となってくる。

◇経営者が押さえるべきレバレッジ営業
①営業の道を拓くような優良顧客を獲得すること
②手離れが良い仕組みを作ること
③心理学の達人になること

◇「誰が売っても売れる状態」=「手離れ」の良い商品
①売る物が明確かつシンプルであること
②商品の資料など説明のためのツールをしっかりつくること
③キーとなる優良顧客を確保すること
④うまくいったノウハウや情報を共有する仕組みを作ること

顧客に商品を買ってもらうのは、目的ではあるが、ゴールではない。買ってもらうだけで終わってしまっては、レバレッジ・マネジメントとはいえない。買ってくれた顧客が口コミを起こせるような仕組みを用意しているか否が、これからの時代は重要になってくる

レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』/本田 直之
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