今回は「効果的にあやまる」ための秘訣が紹介されています。
経営上のミスをかさねてしまった社長が、自らの非を認めず抗弁したために、重役陣から
厳しい決断を迫られます。社長を救う方法をもとめて、若者が、伝説的な経営者
<1分間マネジャー>に会いに行き、「1分間謝罪法」を学ぶ。というストーリー。
謝罪するということは、しょっちゅう起こることではないので(しょっちゅうあっても困りますが)、
あまり使う機会はないと思いますが、仮に起こってしまった時は、ここに書かれていることを
忠実に対応し、危機を脱したく思います。
・人にあやまるうえで最もむずかしいのは 自分の過ちをさとり認めることである
・"こんな状況でさえなければ"とか、"あんなことをしなければ"とか、"なんとかなったかもしれない
のに"とかのセリフは"悩みの言葉"である。そのせいでいつまでも過去にとらわれ、最善の行動を
とることができない。しかも、自分に対して正直になるうえでの障害にもなる。
・人が真実から自分を切り離そうとするとき、あるいは、"そんなことは起こらなかった"とか"私の
せいじゃない"と言わんばかりに振る舞うとき、その人は心理学で言う"否認"におちている。
そうした人が謝ることができないのは、自分は悪くないと合理化しているせいだ。自分がミスを
犯していることを認められないから。
・1分間謝罪法は降伏することから始まり 誠実であることで終わる。
<降伏するときは>
①まちがいを犯したこと、その埋め合わせが必要なことを、自分自分に対して正直に認める
②自分のしたことや、他の人にもたらされた悪い結果については、全責任を取る
③あやまるにあたっては、"緊急の意識"をもつ
④こちらがどんなまちがいを犯したと自覚しているかを、迷惑をかけた相手に正確に伝える
<誠実であるとは>
①自分がしたこと、あるいはしそこなったことが間違っていて、こうありたいと願う自分自身
の姿と一致していないのを認める
②自分がどれだけ人を傷つけてしまったかを認め、その償いをする
③同じ行動を繰り返さないように、自分自身と他の人たちにその決意を伝え、自分の態度を
あらためることでその決意をはっきり示す。
・正直であるとは自分やほかの人に対して真実を伝えること。
誠実であるとはその真実に沿った生き方をすること。
・結果のためにあやまるのではなく、自分が間違っていると知り、そうすることが正しいことだと
思うからこそあやまるのだ。
・迷惑をかけてしまった人にあやまるには
自分がミスを犯した
それを申し訳なく思っている、
これから態度をあらためる、
その3つを伝えることが最良の方法だ。
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