病院みたいな施設に居た。

ある部屋を覗いてベッドを見たらお年寄りが横になって くの字に身体を丸めてる。

顔を覗き込んででびっくりした。

うちのおばあちゃんだった。

うちのおばあちゃんだったことにびっくりしたんじゃなくて その顔がシワはあるけどあんまりつやつやでキレイだったから。

思わずほっぺたを触りながら「おばあちゃん」って声を掛けてみる。

こっちを見たおばあちゃんが あら? って顔をして言った。

「どちらさんやったね?おばあちゃんじゃなくてまだおばさんって呼んでくれてええんやに?」

あぁ、そうか。

ボケてるんだ・・・と思った。




うちのおばあちゃんはもう10年以上前になくなってる。

93歳だったと思う。

足腰を悪くして 車椅子に乗っていて 最期の数年はデー
サービスに行く以外は寝たきりだったけど 頭はすごくしっかりしてた。




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