ルーツをたどる-家系総覧 | 手当たり次第の本棚

ルーツをたどる-家系総覧

日本人の姓って、下手すると、世界一種類が多いんじゃないだろうか。
それは、「変化させちゃいけない」っていう決まりがないからなんだよな。むしろ、
「○○をはばかってここを変えた」
というパターンの姓があって、そういうのがどんどん派生していってる。

これは、
「相手の本名を呼ぶとさわりがあるから、はばかって別の名前とかあだ名とか役職で呼ぶ」
という習慣と、おそらく根をひとつにしているんだろうね。

私自身の姓は、わりとよくあるものなんだけど、母の旧姓は変わっていて、今まで親戚の他に出会った事がない。
それは、「吉成」という。
吉と成る、と読み解ける、なかなか良い名前だけれども、実はこれ、ある姓をはばかって書き換えられたものなのだ!
その元の姓は何かというと、「結城」。

かつて母方の叔父が、
「うちの祖先は結城氏なんだよ」
と言っていたので、家系総覧を調べた事があった。
吉成。探しに探しに探して、小さく書いてあるのをみつけました(笑)。
確かに、白河の結城氏に、徳川家から養子が入って家を継いだため、
「それをはばかって、姓から糸偏をとり、吉成とした」
というような感じに、いわれが書いてあった。
糸偏を取って吉成!
……そういう例もあるわけだ(‥
でも、なんか何年も、徳川家がキライになった(笑)。
もとの名前を乗っ取られたような気がするからだ!(笑)
すごく昔の話なのにな。

ともあれ、名前は面白い。
さかのぼって、自分のルーツをたどる事もできる。

著者: NoData
タイトル: 日本の名家・名門人物系譜総覧