『猫の島のなまけものの木』 のぼってみたい? | 手当たり次第の本棚

『猫の島のなまけものの木』 のぼってみたい?

わちふぃーるどには、猫の島というのがあって、猫たちは一年に一回、瞳にお日様の光を入れてもらうため、この島にやってくるんだ。そして、猫の会議を開く。

実際、猫って、特定地域内でよりあつまって、会議みたいなのを開くっていう話はよく聞くけど(笑)。どんな事を議題にするのか、ちょっと興味あるね。でも、ダヤンはなー。そういうのって、面倒がる性格だろ? ついつい、島の奥にある、「なまけものの木」に吸い寄せられちゃって、その木に登ってしまうんだ。

すごいんだよ(笑)。何匹もの猫が、その木にのぼっては、だらだら~、ごろごろ~、うとうと~。
そのうちに、猫たちの体はだんだん木にめりこんじゃって、木の幹から、猫の体の一部しか見えなくなっちゃうんだ。

もちろん、ジタンの手腕で、なまけものの危機は無事に回避されるんだけど、なんだかこの木って、笑えるような、怖いような(笑)。でも、
「登ると危険だから、切り倒そう」
なんて発想にならないのが、わちふぃーるど。

もしかしたら、わちふぃーるどのどこかに、また、新しいなまけものの木が、育っているかもしれないな。

著者: 池田 あきこ
タイトル: 猫の島のなまけものの木