『ちびくろさんぼのおはなし』 | 手当たり次第の本棚

『ちびくろさんぼのおはなし』

前にも一度とりあげたんだけど、このたび、左の版を手に入れたので、もう一度。ちびくろサンボです! いやー私が子供の頃に見た絵本とは違う、と表紙をネットで見た時から思っていたんだけど、それも当然だね。
これは、作者自身の描いた絵なんだそうで、しかも、日本でその絵のままの絵本が出るのは初めてなのだという。

また、文庫本ではない(つまり、ハードカバーということ)のに、普通の文庫本より小さい手のひらサイズなのも、最初に本国イギリスで刊行された時にそういうサイズだったのだとか。

なるほどねー。

何しろ、幼稚園の頃に持っていた絵本で、それ以来手元になかったのだから、話、忘れてるよ(笑)。そういえば、サンボは、お母さんとお父さんから、素敵な色の素敵な服をもらってジャングルに出かけたんだっけ。

しかし。

サンボ、マンボ、ジャンボという家族の名前からして、てっきり、アフリカの話だろうと思っていたら、違いました!
……インドの話だったんだよ。
そうだよなあ、アフリカにはトラはいないもの。

トラが溶けたバターも、だから、普通に想像するところの、黄色い、固形のバターじゃなくて、溶けてるバター(インドの、ギーと呼ばれるやつ)だったとは。そうかーそうだったんだー。お父さんのジャンボは、壺に入れてそれを持って帰ったってあるけど、液体状態のバターをどうやって集めたんでしょう(汗)。なぞです。

積み上がったパンケーキが黄色と濃い茶色で、トラのもようみたい、なんて描写もあったんだなあ(笑)。

やっぱり、懐かしい。
それに、いい感じ。

↑ 著者: ヘレン・バンナーマン, なだもと まさひさ, Helen Bannerman
タイトル: ちびくろさんぼのおはなし

著者: ヘレン・バンナーマン, フランク・ドビアス, 光吉 夏弥 →
タイトル: ちびくろ・さんぼ