わちふぃーるどの、雨の木曜日 | 手当たり次第の本棚

わちふぃーるどの、雨の木曜日

雨の日ってなんとなくおっくうになってしまう。そんな人って多そう。
雨は嫌いっていう人も、たくさんいるよね。
でも、雨の日は、雨の日なりの楽しみ方があるよ。
傘にあたる雨の音。
木の葉や草にそそぐ雨粒。
蜘蛛の巣を銀色に縁取る雫。
ぐるぐると渦を巻いて流れていく水。

わちふぃーるどでは、ねずみのウィリーが、雨で水かさが増えた川の音を楽しんでるんだ。
だって、ウィリーが住んでいるのは、川の側にある穴なんだ。
そこに、大勢の家族と暮らしてるのな。
川の水が増えて、どうどうと流れると、ウィリーの家にも、
どっどっどっどっ!
すごい音。
それを楽しんで、歌ったり踊ったり。

そこに招かれるダヤンは、時々、アルスにいた時のようにねずみが取りたくなって、すごーく困るんだけど、ウィリーは友達だからね。
家に帰ったらねずみパンを作ってストレスを解消する事にして、ここはウィリーたちと一緒に、思い切り、川の音を楽しむわけ。

雨が降るのを止める事はできないから、雨も思い切り楽しんじゃおう!
ウィリーやダヤンみたいにね。

著者: 池田 あきこ
タイトル: 雨の木曜パーティ