『世界毒舌大辞典』 | 手当たり次第の本棚

『世界毒舌大辞典』

清水義範が『ほめ言葉大事典』という本を出して、わりかし評判になっていると聞いて、思い出したのが、これ。

基本的に、他人の悪口を言うのはいや、と思っていても、何かの時に、誰かと一緒に、第三者をクサしている事は、よくある。その第三者が、そのような評価に値するかどうかは別として、やっぱり、そういうコトをするのは、後から考えると自分にウンザリしてしまうし、かといって、全くそういうコトを考えないというのも、ストレスたまりまくりで、自分の心の健康によろしくない!

そういう時に役立つのが、この辞典なのだ(笑)。

悪口ではなく、毒舌なので、適当に拾い読みをしていて、(にや~)とする。フランスの本だから、訳されていても、日本人には、「なんじゃこりゃあ?」と、ぴんと来ないものもあるけど、ほんとに、ニヤリとできるものもある。

私が好きなもののひとつは、これ、これ。(点線内、表題の本から引用)
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神は無からすべてを作った。しかし元の無が透けて見えるのだ。(ポール・ヴァレリー)
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人間、善悪両方の要素があるから人間なんだよね。ジャアクなところがなければ、他の人への理解も生まれないと思うし。他の人の欠点を受け入れる事だってできやしない。まあでも、自分の悪いところを必要以上に見せる事はないと思いつつ、全く見せずにいるなんてのは偽善になってしまうだろう!

てきとーなところでバランスを取るために、たまにはこんな本をつらつらと……。

世界毒舌大事典』(ジェローム・デュアメル著 大修館書店)


著者: ジェローム デュアメル, 吉田 城
タイトル: 世界毒舌大辞典