【「有る」という幻想】

 

あれがない

これもない

 

あれが足りない

これも足りない

 

あーなっていたら

こーなっていたら

 

わたしは

もっと

幸せだ

 

と思うのだろうか

 

 

いまの自分には

何かが足りないと感じ

学び

体得し

そこからまた

何か足りないものを創り出し

次の何かを

学びに出かける

 

 

「有る」ものが自分には無いから

「有る」ものを欲しいと思う

 

欲しいと求め

それらしいものを見つけ

それらしく目の前に置く

 

すると

 途端にそれが砂の城のように

さらさらと崩れ

「有った」ものが無くなってしまう

 

 

 

そこで初めて気づく

 

自分に「有る」と見えているものは

実は幻想で

本当はそんなものが「無かった」のだと。

 

 

なぜなら

自分の欲しいものは

目には見え無いから

 

形として見えているような気になっているだけで

本当は

手に入れるのではなく

 

自分の意識が創り出している幻想だと

気づくだろう

 

  

つまり

 

あなたの欲しがったものは

すでに自分の中に

 「有る」ものだったのだ

 

 

 

自分が見ているものは

自分の創り出したものに過ぎない

 

 

それを創った意識がなければ

あたかも自分は

自分の見ている世界の外側にいると錯角を起こす

 

 

自分とは何か

 

自分はどこに生きているのか

 

どこでもない

いまこの瞬間のどこにでも生きている


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