「イルマーレ」

2年の時間差がある男女のラブストーリー。

ロマンチックで、素敵な作品。

私は好きなタイプです。


同名韓国映画をハリウッドでリメイク。

2004年を生きる建築家・アレックス(キアヌ・リーブス)と、

2006年を生きる女医・ケイト(サンドラ・ブロック)。

湖畔に立つ一軒家にある郵便受を通じて文通を始め、

心を通わせていく。


過去を生きるアレックスが、ケイトを探し、語り合うシーン。

もどかしさ、彼の切ない気持ちに感情移入。


伏線も適度に張られているし、

主人公たちのキャラ、職業、それぞれの家族等、深みがあって良い。

過去を変えると、未来が変わってしまう、整合性に問題はあるが、

ハマってしまうと気にならなかった。

カッコイイ男女に、美しい風景。

リアリティを求めるラブストーリーより断然イイ。


松竹
韓国ツインパック1 イルマーレ/春の日は過ぎゆく
松竹
韓国ツインパック2 イルマーレ/エンジェル・スノー
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スピード

「UDON」

映画に登場する“うどん”は、

こだわりの麺をシンプルに食べるのが上手そうに映っているのに、

作品の方は、具たくさん、薬味の豊富で麺が見えないような“UDON”。

亀山千広プロデューサーの力によるのか、かなり豪華。


ドキュメンタリー風の前半、

タウン誌をキッカケに巻き起こるうどんブームが表に出過ぎて、

本来のテーマである、

職人気質の父親との確執、親子愛に辿りつくまでが長い。

娯楽映画で134分はさすがに長すぎる。

いろいろな事を詰め込めば、エンターテイメントになるのは違うと思う。


ユースケ・サンタマリアは悪くないが、

松井香助といういい加減なキャラに魅力が無い。


本広克行監督が同じく香川で撮影した

「サマータイムマシン・ブルース」の方がダントツに面白かった。

「サマータイム~」を観ると「UDON」をより楽しめます。

SF研究会の面々が、

うどん巡礼者として登場しているのはツボだった。


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サマータイムマシン・ブルース スタンダード・エディション (初回生産限定価格)
WXIII 機動警察パトレイバー

「WXIII 機動警察パトレイバー」

韓国映画

「グエムル 漢江の怪物」と酷似している点が話題になっているので、

元ネタとなっている本作を鑑賞。

押井守監督による劇場版2作品に比べると足元にも及ばない出来ばえ。


城南署の刑事、久住と秦、

生物医学研究所の研究員・岬冴子の関係が中心となって話が進むが、

希薄な内容で、退屈な内容になっていた。

と言うか、特車二課が活躍しないのだから、

劇場版第3弾ではなく、

サイドストーリーとかアナザーストーリーにして欲しかった。


さて、パクリの問題だが、

確かにクリーチャーのデザインはよく似ているが、

その他の共通項とされている箇所については、

騒ぎ立てるほどではないと思う。

“廃棄物13号”と“ビオランテ”

(「ゴジラVSビオランテ」)だって酷似しているじゃない。

娘を失った学者が、怪物に娘の細胞を組み込んで生まれた点は、

インスパイア?、パクリ?


バンダイビジュアル
機動警察パトレイバー 劇場版
バンダイビジュアル
機動警察パトレイバー2 the Movie
東宝
ゴジラvsビオランテ

「アキハバラ@DEEP」

石田衣良の原作が好きで、映像化を望んでいたので、

ドラマに続いて、映画化を楽しみにしいた。


娯楽映画としては、

キャラクターを誇張して、“クルーク”の奪還劇をメインにするのは同然。

2時間に収めるために削らなければならない箇所、

設定変更は当然だと思う。


だけど、ユイの存在を軽視してはダメでしょう。

社会からドロップアウトした5人(原作では6人)を引き合わせ、

心の寄り所であったり、繋ぎ止めている存在がユイであると思う。

検索エンジン“クルーク”は、

「ユイのライフガード」で使われていた人工知能を使っているということで、

彼らにしてみれば、ユイを奪われたも同然。

そこが重要であり、感情移入出来る要素だったのに残念。


原作を大体なぞって、痛快な青春群像劇に仕上げっている。

あるネタで散々引っ張っておいて、ラストはヒドイ

原作通り、

“クルーク”をネットの海に解放してくれたらもっと痛快だったのに。

それでこそ、アキハバラ@DEEPの精神。


厳しいことを書いてしまったが、

原作未読者には、

単純に、そこそこ楽しめる、及第点に達している作品である。



石田 衣良
アキハバラ@DEEP
サントラ, 新井俊也, のこいのこ, 大嶋繁
「アキハバラ@DEEP」オリジナル・サウンドトラック
ジェネオン エンタテインメント
アキハバラ@DEEP ディレクターズカット DVD-BOX

青春漫画~僕らの恋愛シナリオ~ コレクターズBOX (初回限定生産)/クォン・サンウ
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「青春漫画 -僕らの恋愛シナリオ-」

「同い年の家庭教師」の主演コンビ、

クォン・サンウとキム・ハヌルが幼なじみの男女を演じている。

友情から愛情への移り変わりを非常にわかりやすく描いたラブコメディ。


クォン・サンウ目当てのご婦人方に混じって鑑賞。

肩肘張らず、気楽に楽しめる。

韓国映画らしいというか、懐かしいテイストの作品。


「彼女を信じないでください」を観てからキム・ハヌルにハマっていたので、

作品の出来は別にして、彼女の笑顔が見れて大満足。

彼女の作品なら無条件で観たい。

おかっぱ頭のクォン・サンウは、私にしてみれば丁度良い引き立て役。


ビー・ビーネットワーク
クォン・サンウ コンセプト・オブ「青春漫画」~ジファンとダルレの恋物語~
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同い年の家庭教師
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彼女を信じないでください デラックス版 (限定生産)
氷雨 通常版

「氷雨」

最近のお気に入り、

キム・ハヌルのほとんどプロフィールに書かれているのが「氷雨」。

彼女が主演ではないものの代表作であることに違いないので鑑賞。

かなり好きなタイプの作品です。


雪山を舞台に、

同じ女性を愛した二人の男、

ウソン(ソン・スンホン)と先輩のチョンヒョン(イ・ソンジェ)が、

登山中に猛吹雪で遭難する。

非難した洞窟で、二人から語られるキョンミン(キム・ハヌル)との思い出。


ストーリーはシンプルで、回想形式で表現される切ない悲恋モノ。

山岳シーンは、なかなか本格的であるが、

本作の見所は、細やかな心理描写であると思う。

立場を変えて観直すと、別の見方、心情が伝わってくる。


エスピーオー
氷雨 コレクターズBOX
山下 慧, ク ボナン, キム ウンスク
氷雨
グエムル-漢江の怪物- コレクターズ・エディション/ソン・ガンホ
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「グエムル -漢江の怪物-」

公開直前まで全くノーマークだった本作だが、

劇場で観れて良かったと思う。

怪獣映画であるが侮れない、十分にお金を払う価値のある作品。

ハリウッドのヒーローモノとは異なり、定石とおり進まないので、

観終わった後、スッキリとはさせてもらえず、虚しい気分が続いている。


漢江(ハンガン)の廃棄不法投棄から生まれた怪物“グエムル”、

人々を襲い、食べる惨忍さと、

それに立ち向かう家族の何とも言えないユーモラスな感じの

バランスが印象的。

政府、軍隊はあてにならず、

ウイルス、ウイルスと言って介入してくる米国も面倒な存在。

社会批判と家族の絆が主軸となっていてるかなり特異な娯楽映画。

ポン・ジュノという監督のこと、

韓国の国民性、社会事情など、予備知識があれば、より楽しめたかも。


「ロード・オブ・ザ・リング」3部作、

「キングコング」を担当したニュージーランドの

WETAワークショップが製作した“グエムル”の造形が素晴しい。

見た目はとにかく気色悪い。

昼間の漢江に現れ、物凄いスピードで走り回り、河を泳ぎ、

尾を器用に扱う動きの見事さ。


アミューズソフトエンタテインメント
殺人の追憶

マイ・ボス マイ・ヒーロー

「マイ・ボス マイ・ヒーロー」

日本テレビで放映されている、

長瀬智也(TOKIO)主演ドラマの元ネタとなっている韓国映画。

コメディだが、笑いのセンスはイマイチ。

基本設定が面白いし、脇キャラの作りはよく出来ている。


トゥシク(チョン・ジュノ)は、ヤクザのカリスマ的ボスだが、高校中退。

学歴を問われ、いざ出世のために再び高校に編入するが、

実は“学校”こそが、“掟なしの無法地帯”であった。


パッケージからは、爽やかな青春モノといった印象を受けるが、

下ネタ、暴力シーンが結構ある。

ジャニーズ関係なく、地上波では放送出来ないように内容。


続編が出来そうなオチは好きです。

本作を強く薦められないが、

ドラマと比較してみる程度で観るのが丁度良いかな。




下北サンデーズ

「下北サンデーズ」 石田衣良

テレビ朝日で放映されている同名ドラマの原作。

ドラマの設定、骨格は、小説の通りで、

演劇の街・下北沢を舞台に、夢と希望とビンボーがテーマとなっている。


いつもながら、石田衣良のキャラクター造形がしっかりとしていて、

テンポよく読み進めることが出来た。

ヒロイン担当・里中ゆいかのシンデレラストーリーという主軸が、

ドラマより明確な印象を受けた。

続編が期待できそうなラストシーンになっている。


石田衣良×堤幸彦×藤井フミヤが、

原案の段階から携わってきたドラマだが、

視聴率不振もあって、一話カット。

毎週楽しみにしていたので、打ち切りは残念。


宇多田ヒカル UTADA UNITED 2006
¥6,500
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「UTADA UNITED 2006」

出張ライブ最終日、広島グリーンアリーナまで遠征してきました。

正直、メチャメチャヨカッタ。会場の盛り上がりは凄かった。


6年前も同じ会場で宇多田ヒカルのライブを見たが、

格段の成長を見せてくれた。

当時はシンガーという印象で、

大きなステージをフルに使うことが出来ていなかったが、

今回は、アーティストでありパフォーマーであった。

全身を使って表現する姿は、なかなか堂に入っていし、

座席がアリーナ前方であったこともあり、

豊かな表情も見ることが出来た。


オープニングから立て続けに4曲披露した後、

“ウォーッ”といった地響きのような歓声。

これはかなり期待できそう。

ミュージシャンは6人、ステージは至ってシンプル。

映像を映し出す可動式スクリーンは見たこと無いタイプ。


シングル曲を中心とした選曲も盛り上がった要因であるが、

メリハリある構成が良かった。

「SAKURAドロップス」のアカペラ部分は鳥肌モノ。

中盤にチェロを迎えたバラード3曲は、歌の良さが十二分に伝わった来る。


彼女のノリ、調子も良く、

見ている側のテンションが落ちることも無く終盤へ。

「Addicted To You」の途中で歌詞が飛んだのはご愛嬌。


素晴らしいライブでした。

以前と比べると、彼女に対する期待値が下がっていたが、

ライブに足を運んだことで、“宇多田ヒカル”の良さ再認識した。

今度は、短いスパンでツアーを行って欲しいものです。


東芝EMI
UTADA HIKARU SINGLE CLIP COLLECTION VOL.4 初回限定版
宇多田ヒカル
ULTRA BLUE