京都新聞

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110215000084



マンガ登場服商品化へ新年度から京都市研究


 マンガに登場する人物の服装を日常服として着てもらう研究を、京都市が新年度から始める。
 京都国際マンガミュージアム(中京区)や繊維関係の企業と連携し、マンガの服装をベースに
 デザインや形を変えた試作品をつくる。将来的には「リアルクローズ」として商品化につなげ、
 コンテンツ産業振興と新たな市場の開拓を目指すという。


 日本のマンガ産業はアニメや映画、ゲームなどにも進出し、一大産業に成長している。
 服飾業界は、まだマンガ関連の進出がなく市場拡大が見込めるとして、京都の繊維産業の強みを
 生かしたビジネスチャンスを狙う。


 京都国際マンガミュージアムを運営する京都精華大(左京区)を通して漫画家に協力を求め、
 対象とするマンガを決定。その後、登場人物の服装の特徴をとらえたデザインや形を考え、

 協力企業が日常生活で着ることができる試作品を4、5種類つくる。


 ファッションショーを開催して市民に試作品を披露。優秀作品を関心のある企業に働きかけ、

 商品化を目指していく。ほかにも、京都国際マンガミュージアムの壁面を使った映像コンテストを

 開き、映像クリエーターの人材育成にもつなげる。


 2月定例市議会に提出する2011年度一般会計当初予算案に関連予算として1200万円を組んだ。

 市産業振興室は「マンガの登場人物を印象付ける個性的な製品をつくり、若い人に人気が出るように

 したい」としている。