1ヶ月前のある夜、急に胸が痛くなり動けなくなってしまいました。
救急車で病院に搬送されましたが、急性心筋梗塞だったのです。
心臓のカテーテル治療を受け、36時間集中治療室で過ごしました。
私は、その翌週に2件の講演、月末までに全国出版オーディションの企画書締め切りと1件の講演、そして1ヶ月後にはオーディションの本選を控えておりました。
集中治療室で寝かされていると、前向きなことは一切考えられません。
どんなに早く退院しても、この状態では静岡から神戸へ移動して講演をすることは不可能です。
半年かけて準備し、ようやく掴みかけた著書の出版という夢が、音もなく崩れてゆくのも感じていました。
すべてをあきらめるしかない……
そのときです。
頭の中に浮かび上がってきたのが、この台詞です。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」
そう、漫画『SLAM DUNK』で、湘北高校の安西監督が発した名言です。
漫画の世界ですから、もちろん安西先生にはお会いしたことなどありません。
でも、不思議なもので、とてもリアルにこの言葉が聞こえてきたのです。
私は、集中治療室から一般病棟へ移動した後、講演用スライドショーに音声をつけた動画を2本作成することができました。そして、オーディションの企画書、スライドをすべて間に合わせることができたのです。
そして、なんと全国出版オーディションでは優勝することができました!
このブログで綴ってきたようなお話も織り交ぜて、1年以内には著書を出版いたします。
人は、ギリギリの状態でも何かを成し遂げる力を持っているようです。
その力を引き出すことができるのは、言薬となる言葉ではないでしょうか。
この名言に触れていなかったら、わたしは挫けてしまったことでしょう。
普段から、いかに多くの言葉に触れておくかが明暗を分けるのかも知れませんね。
安西先生、ありがとうございます!
最後までお読みいただきありがとうございました。