神さまの椅子に座ったことはありますか?
道を歩いていると、途中で神さま達が椅子に座って話をなさっていました。
よく見ると、1つだけ空いている椅子があります。
ある神さまが、「おかけなさい」と言っています。
「いや、とんでもない。私などには恐れ多いです」
「この椅子には、もっと相応しいひとが座るべきです」
こんなことを言って、お断りするでしょうか?
あるいは、
見ていない、聞こえていないふりをして、
こそこそと通り過ぎるでしょうか?
あなたはどうしますか?
正解は、「つべこべ言わずに、とりあえず座ってみろ」だそうです。
「このチームのリーダーは、あなたにお願いしたいのだけど」
「君を、次期部長に推薦したいのだが」
「大役だが、ぜひあなたにお願いしたい」
この神さまの椅子とは、
自分の身の丈を越えるような仕事を任せられそうになることの比喩です。
引き受けるかどうかは、あなた次第です。
13年前、私も「神さまの椅子」の前に立たされました。
前職での部長として推薦されたのです。
当時の病院長から呼び出され、
部長を引き受けて欲しいと懇願されました。
全国に名が知られた施設でしたし、
複数のスタッフを束ねるという大変さを良く理解していました。
私は、
自分には荷が重いこと、
もっと相応しい人を探した方がきっとこの施設には良いであろうこと、
などとまくし立ててお断りしました。
しばらく沈黙があった後で、
病院長はこう言いました。
「どうすれば、そうなれるかな?」
私はびっくりしました。
考えてもみなかったことを言われたからです。
明らかに当時の私には力不足であることは認めつつも、
可能性を承認してくださったのだと思います。
結果的には、「神さまの椅子」に座ったのです。
紆余曲折がありましたが、今でもそのときの病院長には感謝しています。
あのひと言がなかったら、今の私はなかったと思います。
未来に向けて、リソース・強み・協力者を探求し、行動に結びつける。
これは、コーチングのアプローチです。
病院長がコーチングを学んでいたのかどうかは知るよしもありませんが、
「どうすれば、そうなれるかな?」という質問は、間違いなく言薬です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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