「あたまに かきのき」


懐かしい絵本を紹介しながら、幸せに生きるコツを共に学んで行けたらと思います。

今回は6回目です。

「あたまに かきのき」
文 望月新三郎   絵 赤坂三好
フレーベル館

むかし たいそう のんきなあんにゃがすんでおった

という始まりで、あんにゃの頭に柿の木が生えて柿が鈴なりになり
柿の木が切られた後にはナメコが豊作!
根っ子が抜かれたら池には鯉だらけ!
池が埋められたら、野っぱらを耕して田んぼにして、米がサラサラとたんと出来た!
という、むかしむかし話。

凄い変化も恐れず自然体で受け入れていると、良い状態が次々に現れて来るという奇想天外なお話し。

子どもにとっては、頭に柿の木が生えたり、池が出来て鯉を掴まえたりと楽しい展開にワクワクドキ!

大人にも、色々な変化を受け入れる事の大切さが、メッセージとして伝わって来ました。

子どもの不登校と格闘していた時期、将来を心配して逸る気持ちと、子どもの可能性を信じて祈る気持ちと交錯していました。

子育ては、まさに親育て!
子ども達に手をひかれながら、少しずつ心の成長をさせて貰いました。

そして、
【蛹は、時を経て、素敵な蝶になりました❤】
子ども達には、「生まれて来てくれて有難う!育てさせてくれて有難う🌟」という原点のメッセージを!

そして
5年前に他界した母の見舞いに行った折には、「生んでくれて有難う!育ててくれて有難う!」と何度も伝えられたのは有難いことでした。

眠るように逝った母に、姉と共にお化粧をして紅をさして、美しく整った母は、まるで寝ているように安らかな満ち足りた表情を残してくれました。
長い間、闘病していた母の素敵な置きみやげに、心より、ありがとうさん!

ストレスカウンセラー協会
プロ心理トレーナー 山崎利子