今回は、中学生のスポーツ活動中に発生した足首の捻挫の症例をご報告します。

 

「ただ足を捻っただけ」と自己判断で放置してしまうと、後々痛みが長引いたり、再受傷のリスクが高くなってしまうことが少なくありません。当院ではどのように状態を評価し、処置を行っているのか、実際の症例を通じてお伝えします。

 

患者様データと受傷の様子

  • 年齢・性別: 中学1年生(女の子)

  • 主訴:内くるぶし周辺が痛い

  • 発生状況: 球技大会の練習中、足を強く捻って受傷(内返しか外返しかは不明)

  • 来院日: 受傷の翌日

  • 過去のケガ: 約8か月前にも、同じ部位を捻っている

 

来院時の状態とエコー(超音波)観察

来院時、患部にははっきりとした腫れ(腫脹)と、押したときの強い痛み(圧痛)、歩いた際の痛み(歩行時痛)、踵を叩いた際に怪我した部位に響く感覚がみられました。

 当院では外見からの判断だけでなく、組織の損傷具合を正確に把握するため、エコー(超音波画像観察装置)を用いて内部の状態を確認します。

 

↑患部の様子

↑患部カラードプラの様子

↑健側との比較(右側が怪我をした足)

 

エコーで観察したところ、内くるぶしの上あたり(内果上部)に血腫(内出血の塊)と、骨を覆う膜が分厚くなっている様子(骨膜の肥厚)が疑われました。また、血流の様子を見るカラードプラでも多くの血流が確認できました。 これは、内部の組織や人体がダメージを受け、出血を伴う強い炎症が起きている証拠です。

 

当院での処置:プライトン(PLITON)による強固な固定

内部で出血を伴う損傷が起きている以上、包帯やテーピングだけの簡易的な処置では不十分です。

組織をしっかりと修復させ、今後の再発を防ぐために、今回は「プライトン」という、熱で柔らかくなる熱可塑性キャスト材を用いた固定を行いました。

もちろん状態によっては、包帯固定で様子を見ることもありますし、ギプス固定をすることもあります。

 

※綿包帯で固定した上から弾性包帯を巻いています

 

プライトンは患者様の足の形に合わせてぴったりと成形できるため固定力が高く、患部を安静に保つには非常に優れた固定具です。

 当院では、電気を当ててマッサージをするだけではなく、「エコーで状態を正確に把握し、損傷部位を適切に固定して環境を整える」ことが、ケガを治すための最も重要な処置だと考えています。

 

経過

 

実は受傷日の数日後、目標にしていた球技大会がありました。

本来であれば安静が第一ですが、「どうしても参加したい」というご本人の強い希望がありました。

 そこで、「プレー中も絶対にプライトン固定を外さないこと」をお願いして、患部を保護した状態での参加をしてもらいました。確認したところ、固定をしっかりつけて参加してくれたおかげで、痛みが悪化することもなく無事に大会を終えられたとのことでした。

 

球技大会後

受傷後5日目(固定開始から4日目)、来院時には痛みの強さは受傷時を10とすると「5」程度まで半減していました(NRS:Numerical Rating Scale)。また、受傷直後は皮膚の表面に現れていなかった内出血が、この日にはっきりと確認できました。(写真を撮り損ねました)

 

受傷後12日目、痛みの程度は2~3まで落ち着いていました。

歩いていても痛みが強くなることは無かったそうです。

この日にはもう内出血の後はなくなっていましたが、患部の圧痛はまだあるためこの日はPLITON固定継続しました。

 

受傷後13日目、エコーの観察を行いました。

外観上は腫れはほぼありません。

↑左が受傷2日目、右が13日目

腫れがだいぶ引いてきていて、軟部組織が受傷直後とは違って、ミルフィーユ状に写っているのがわかります。

血流の様子を見るカラードプラでは受傷2日目に比べて、13日目の方が少なくなっていました。痛みの程度は下がっていますが、炎症はまだ続いている証拠です。

ただし、まだ圧痛が残存しているのでPLITON固定は継続です。

この日から運動療法を行い始めました。

 

受傷後17日目には腫脹がほぼ治まり、20日目には圧痛が軽減してきたので、受傷後24日目にPLITON固定を終了し、サポーター固定に移行しました。

受傷後13日目以降、現在に至るまで運動療法は継続しています。機能面では低下がみられるため、改善を図りつつ、再受傷予防に努めています。

最後に

スポーツ中のケガには注意が必要です。

痛みが引いたからといって、組織が完全に回復しているとは限りません。

また、中途半端な状態で治療を終えてしまうと、同じ部位を再びケガする「再受傷」のリスクが高まります。

すぐに競技復帰したい気持ちはとてもよく分かりますが、時間をかけてしっかり治すことが何より大切です。

 

今回のように、足を捻っただけでも、程度によっては骨や周囲組織に影響が及んでいる場合があります。

ケガをされた際は様子を見ず、できるだけ早めに当院へご相談ください。

エコーを用いた正確な患部の評価と、状態に応じた適切な固定により、スポーツ復帰までしっかりサポートいたします。

 

ことぶき接骨鍼療所

院長:松林 章博

所在地:〒337-0006 さいたま市見沼区島町416-1

電話番号: 048-797-9792

ホームページ:http://kotobuki-sekkotsu.com/

LINE:https://lin.ee/3sjMquj

インスタグラム:https://www.instagram.com/kotobuki_higashiohmiya/

 

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先日、人気番組「月曜から夜ふかし」を眺めていたら、気になる話題が出ていました!

 

 

 

 「鍼灸師さんって、自分でも鍼を打つの?」 

 結論:かなり打ちます! 

 

 一日中、患者様への施術が続くと、やはり体には疲労が溜まります。

そんな日の終わりに、自分自身のメンテナンスとして鍼を打つのは決して珍しいことではありません。 

 

自分で打つことには、単なるケア以上の大きな意味があります。 

 • 新しい手技の反応を確かめる

 • 筋肉の緊張がどう変化するかを観察する

 • 理論と実際の感覚を一致させる 

 

鍼灸治療にご興味がある方はご相談ください。

 

ことぶき接骨鍼療所

院長:松林 章博

所在地:〒337-0006 さいたま市見沼区島町416-1

電話番号: 048-797-9792

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4月12日(日)、埼玉県接骨師会会館にてセミナーを実施いたしました。

今回のテーマは「肘関節」です。

当日は、柔道整復師の先生方をはじめ、医師・看護師の方々にもご参加いただき、最新の知見から臨床現場での対応まで、非常に活発で熱意あふれるディスカッションが行われました。

 

多くの先生方に参加していただきました
 

また、幼児にみられる肘内障(いわゆる肘が外れてしまう状態)や、肘周辺の骨折に対する整復法について、実技も交えて学びを深めました。

 

 

 

今後も、日々の臨床に還元できるよう、引き続き研鑽を重ねてまいります。

 

ことぶき接骨鍼療所

院長:松林 章博

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