少食中年男子 なごみ

少食中年男子 なごみ

おかげさまでブログでの執筆活動が定着を
してきましたが、実は、より深い所で
本音を激白したりもしています。
その一つが「プロフィール」です。
覗いてみて下さいね !!

骨抜きの時代

前回、8割以上の人々が搾取される側に置かれているという話をしました。

 

しかし正直に言えば、8割という数字でさえ甘いかもしれないのです。都市部ならまだしも、地方では95%以上、場合によっては99%以上がその構造の中にいると感じています。そして、その構造は暴力や強制によって成り立っているわけではありません。巧妙なことに、当人が「好んで」その中に入っていくように設計されているのです。人間の認知の仕組みを熟知した上で、精密に組み上げられた罠がこの社会には張り巡らされています。

 

― 仕掛けは、すでに始まっている ―

たとえば医療です。薬を飲めば安心する。注射を打てば守られた気がする。しかし、その安心そのものが誰かにとって巨大な利益になっているとしたら、あなたはどう思いますか?必要のない薬が処方され、必要のない治療が繰り返される。患者が増えるほど儲かる仕組みの中で、私たちは「健康のため」と信じて病院に通い続けているのではないでしょうか?

 

戦争の報道も同じです。悲惨な現場が映し出されるとき、私たちはすでに「どちらが悪者か」を教えられた状態で映像を見ています。善悪二元論、正解を前提に反応してしまう教育の影響です。感情を揺さぶられ、怒り、涙し、そして思考を止める。敵と味方をつくり、争わせ、その混乱から利益を得る者がいる。その構造にまんまとはまってしまっているのではないでしょうか?

 

そして、スマートフォンです。パチンコや競馬などのギャンブルは依存性があると知りながらも足を運ぶ人がいます。それでも通う人は、ある意味で自分で選んでいるとも言えます。しかし今やもっと巧妙な仕掛けが、「無料」という入口から欠乏意識を刺激し、もったいないという感情に汚染された人々の心理を利用して日常に入り込んでいます。

 

スマホゲームのガチャ、終わりのないショート動画、いつでもどこでもスキマ時間を埋められる便利さ。これらはすべて、人間の脳の報酬回路を狙って設計されたものです。ドーパミン漬けです。やめられないのは意志が弱いからではないのです。やめられないように作られているのです。これは意志の問題ではなく、人間の脳の構造的な問題です。ある意味、人類全体が試されているとも言えます。

 

精神も肉体も、じわじわと蝕まれていきます。気づけば、結婚も子育ても、仕事への向き合い方も、学びも成長も、何かひとつひとつがそぎ落とされていく。気がつくとおじさん、おばさんになっている。でも日々やっていることは、部活も勉強も目標も持たない。親に甘やかされ、義務教育の椅子にあぐらをかいているだけの子供の頃と、何ひとつ変わっていないのではないでしょうか?

 

ネズミが回し車を走り続けるように、カタツムリが同じ道をなぞるように、子供部屋から一歩も出ない日常。なんだか苦しい。でも抜け出せない。まったく満たされないのに止められない。それがこの仕掛けの本当の恐ろしさなのです。

 

生活はなんとか成り立っている。いや、追い込まれてすらいない。男性はまだ収入を確保しやすい構造が残っています。しかし精神的に自立できなくなってしまえば、収入があっても心は満たされないのです。一方で女性はそもそも自立しやすいように社会が設計されていません。かなり優秀な上位にいない限り、安心できる収入を得られないのが現実です。結局、男性も女性も、若者も高齢者も、心は満たされない。満たされないように設計されているのですから。

 

このような傾向が肌感覚で感じられるようになったのは、2010年頃、スマホが普及した頃からです。当時はハッとしていませんでした。今となって振り返れば、そういうことだったのだとつながります。おじさんがスマホゲームに夢中になっているのを見て「時代は変わったなぁ」とのんきに思っていた。幼い園児たちがスマホをいじっている姿を見て「今の子はすごい」なんて思っていた。しかし、そんな呑気なことを感じている場合ではなかったのです。

 

じわじわと積み上げられたその結果が、今です。情動汚染はすでに完成されていると言っても過言ではないのです。

 

これは警報です。大げさではありません。あなたも周囲を見れば実感できるはずです。今すぐ顔を上げてほしいのです。少なくとも、20歳未満の子供たちには同じ道を歩んでほしくない。そう強く思うからこそ、この警報を鳴らし続けるのです。