AESOP その2 | オトナラシノクニ

オトナラシノクニ

2014、タイトル変えてみました。

新年の抱負みたいものです。
最近遠のいてしまった「音鳴らし/馴らし」といっこうに近づかない「大人らし」の願望を込めて。

「ノクニ」は「退くに」と変換できる逃げ道です。

箸休めになれば幸いです。

わたしの小さな行動エリア内にある(←近所じゃないけど)

静岡県三島市の『佐野美術館』では

「没後120年記念

仕掛けの絵師-鬼才・河鍋暁斎」展やってます。

(2010年9月4日から10月11日まで)


河鍋暁斎さんといえば“幽霊画”って思ってましたが、

幽霊だけじゃないんです。

美しいものからユーモア溢れるものまで多岐にわたってました。

幕末から明治にかけて活躍した画家さんなんですが、

そんな時代にこんなおもしろい人いたんだね!とびっくり。


例えば・・・

「放屁合戦絵巻」とか。

・・・みんなでおならし合っている、変な絵巻ですよ^^


彼はイソップ物語の挿し絵も手掛けていたようで、その絵も数点展示されていました。

これがまた、すごく独特。とてもとてもおもしろい!!


こっちを先にみちゃったから、前述『新訳イソップ物語』にやや物足りなさを感じたのかもしれない。


お気に入りは『一双の壺』のお話


川に陶器と唐銅の2つの壺が流れていて、

陶器は唐銅にぶつかると割れちゃうから、唐銅の壺に近寄らないでと言って逃げるお話。


この時の翻訳者もすごくって、陶器の壺には須恵器に由来する「すゑ」、唐銅の壺には「おかね」という名前をつけて擬人化しているの。それを受けて描いた河鍋暁斎さんの絵がこちら。



ことばのくに

「すゑ」さん、壺なのにかわいい女性^^

どれもこれもが見ごたえ抜群の展覧会でしたよ。

会期中、時間があればもう1回くらい行きたい。