わたしの小さな行動エリア内にある(←近所じゃないけど)
静岡県三島市の『佐野美術館』では
「没後120年記念
仕掛けの絵師-鬼才・河鍋暁斎」展やってます。
(2010年9月4日から10月11日まで)
河鍋暁斎さんといえば“幽霊画”って思ってましたが、
幽霊だけじゃないんです。
美しいものからユーモア溢れるものまで多岐にわたってました。
幕末から明治にかけて活躍した画家さんなんですが、
そんな時代にこんなおもしろい人いたんだね!とびっくり。
例えば・・・
「放屁合戦絵巻」とか。
・・・みんなでおならし合っている、変な絵巻ですよ^^
彼はイソップ物語の挿し絵も手掛けていたようで、その絵も数点展示されていました。
これがまた、すごく独特。とてもとてもおもしろい!!
こっちを先にみちゃったから、前述『新訳イソップ物語』にやや物足りなさを感じたのかもしれない。
お気に入りは『一双の壺』のお話
川に陶器と唐銅の2つの壺が流れていて、
陶器は唐銅にぶつかると割れちゃうから、唐銅の壺に近寄らないでと言って逃げるお話。
この時の翻訳者もすごくって、陶器の壺には須恵器に由来する「すゑ」、唐銅の壺には「おかね」という名前をつけて擬人化しているの。それを受けて描いた河鍋暁斎さんの絵がこちら。
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「すゑ」さん、壺なのにかわいい女性^^
どれもこれもが見ごたえ抜群の展覧会でしたよ。
会期中、時間があればもう1回くらい行きたい。