訳者 | オトナラシノクニ

オトナラシノクニ

2014、タイトル変えてみました。

新年の抱負みたいものです。
最近遠のいてしまった「音鳴らし/馴らし」といっこうに近づかない「大人らし」の願望を込めて。

「ノクニ」は「退くに」と変換できる逃げ道です。

箸休めになれば幸いです。

また見つかった、

何が、永遠が、

海と溶け合う太陽が。


(アルチュール・ランボー/小林秀雄 訳)


すごくかっこいい。

ランボーの詩を読んだことがなかったので図書館で探してきました。

が、小林秀雄訳でないものを借りてしまったので違和感が・・・


Ver1.


また見つかったよ!

何がさ?永遠。 

  太陽に

とろける海さ。


Ver2.


みつかったぞ!

何が? 永遠だよ。

それは太陽に

  溶けこんだ海。


翻訳する人によって、解釈が全然違うんだなぁと

改めて思いました。

海外の作品は紹介者によって雰囲気がかなり変わってくるので苦手です。


以前、サガン著「悲しみよこんにちは」を読んだ時には

直訳そのままっぽい文章にかなり辟易した覚えがあります。

(訳者は忘れました。)

本のタイトルは好きだったんですけどね。

文章が気になりすぎて、内容の記憶がありません(困)。


逆に、すごいなあと思うのが窪田啓作訳のカミュ著「異邦人」。


きょう、ママンが死んだ。


この強烈な書き出し!

他の訳者のものがあるかどうかは知りませんが、


本日、僕の母が亡くなりました。


では、ダメ。

ここは、絶対的に“ママンが死んだ”であることが大事なんですよね。


ことばのチョイスはむずかしいですね。

感の鋭い人いいな~


余談ですが・・・

中学生の頃、「この文章を訳しなさい」という英語のテストで

直訳すると流れ(?)が悪かったので口語的文章で回答したら減点されました。

もちろん、その日から英語が大嫌いになりました(-_-メ