ことば屋~美しい日本語のレシピ~

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アナウンサーユニット
ことば屋がお届けする美しい日本語のレシピ✨✨

『「うま」という音から広がる、「うまい」をテーマにしたエピソード』


私たちことば屋では、5月18日の「ことば(5・1・8)の日」にちなみ、毎月18日にメンバーがバトンをつなぐ、リレーエッセイをお届けしていきます。 

2026年のテーマは、
午年🐎にちなんで、「うま」という音から広がる、「うまい」をテーマにしたエピソード。 

4月は、平石環奈がお届けします。 


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今月は、“「うまくいかない」ことが「うまくいく」”お話です。 


私には中学1年生と小学5年生の息子がいます。 

子育てを始めて12年。
つい最近まで、「うまくいく日」「うまくいかない日」に一喜一憂していました。
どうすればスムーズに家事と育児・子育てをこなせるか、どうすることで一日をうまく終わらせるのか。 


そう、子育ての「正解」をいつも探していたのです。 それは、「うまくいかない」自分を責める日々でもありました。 


 きっかけは何だったのでしょう? 


それは、子どもが1歳の頃、「見通しを立ててあげれば、スムーズに動くことができる」と聞いたことかもしれません。 


そのため、あらかじめ、子どもに「これから○○をします。そのためには、これから●●をして、次は△△をするよ。」と、失敗しないために色々と指示を出すようになりました。 うまくいけば、あの指示はよかった、うまくいかなければ、あの時、こんな風にしておけば、、、と反省。 


子どもが幼い頃は、私の声掛けに従ってくれていましたが、
小学校高学年ともなると、体も大きくなり、生意気な口を利くようになります。 そう、親のコントロールが及ばなくなりました。 

そして、子どもが困らないために色々と口を出す私の行動は本当に子どもの為になっているのか?と思うようになりました。 


そう思うようになったきっかけは、下の子が通っているフリースクールの先生方の見守る姿勢です。 遊びの中で困ったことが起きたとき、すぐに救いの手を差しのべないで、本人が気づくまで見守ってくださっているのです。
自分で気づいたことは、本人の心に深く残ります。 


下の子がフリースクールに通うようになって、半年。ずいぶんと成長しました。
私がこれまで子どもが失敗しないように手を差し伸べすぎたことで、「失敗から学ぶ」という機会を無くしていたことに気づきました。
「あえて失敗させる」
親としてはなかなか勇気のいることです。 


でも、今は口を出したくなるのをグッと我慢して、「見守ること」に徹しています。 

 例えば、朝の支度が遅くても、家を出る時間がいつもより遅くても、じっと待つ。 


先日、2階から駆け下りてきた長男は慌てたのか、制服のシャツのボタンは上から2つまでしか留められていません。
ボタンを留めながら、リュックを背負わせて!と言ってきました。 


言いたいことは山ほどありましたが、肩のあたりまで、大きなリュックを持ち上げ背負わせました。
ボタンはまだ3つくらいしか留まっていませんでしたが、靴を履いて出かけていきました。 


「時間みたの?もっと早く支度をしないとダメね」と言いたいことをグッと我慢して「行ってらっしゃい」と送り出しました。 学校への道をボタンを留めながら歩く彼は、きっと心の中で反省しているでしょう。「もっと早く起きて、もっと早く準備しなきゃ」と。


 失敗から学ぶ、それを繰り返すことで、自立への道が開けてくるのだと思います。 


親も、一つ一つ手を離して、でも見守る目は離さず、「うまくいかないこと」を「うまくいく」成長の糧と自分に言い聞かせ、子どもの失敗を見守る覚悟を持ちたいと思います。 


「うまくいかないこと」が「うまくいく」話でした。 



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2026年 ことば屋リレーエッセイ
来月は5月18日(ことばの日)の投稿です。担当は中島そよかアナウンサーです。 

どうぞお楽しみに♪ 


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