エスペラントの存在を知った私は衝撃を受けた。
理由はふたつ。
言葉って人工的に作れるの?
世界中の人たちにとって平等で対等な言語なんてものが存在するの!?
と。
語学学校の先生の狙いは、まさにそこだった。
仮にも、世界の中心言語にされている英語の語学学校。
先生の母語も英語。
「この言語について、どう思う?」
それがディベートのテーマだった。
ディベートだから、自分の意見は置いておき、チームにわかれて意見を主張していく。
これは、世界的に今見ても
やっぱり同じように考えがわかれるテーマ。

すでに国際会議などでも中心になっている。
やっぱり英語は世界の中心言語だし、
学んだ方がいいんじゃない?

会議も就職するにしても、
英語圏の人が圧倒的に有利だと思う

ラテン語の単語が多く用いられてるんでしょ。
だったら平等じゃないんじゃない?

言語の不自由さによって
不平等になってしまうのはおかしいから、
言語が平等っていうのはいいよね。
人と人として、対等に向き合いやすい。

それはちょっと無理があるんじゃない?
いろんな立場からの、いろいろな意見。
これを読んだみなさんは、どうお考えだろ?
今でこそ、英語以外の言語を学ぶ人は増えてきた。
それでも
中国語やスペイン語など話者の多い言語や、
韓国語のように日本に来る観光客の母語が主流。
やっぱり未だ世界の中心には英語があるし、
日本ではまだまだ【外国語=英語】という認識が根強く残っている。
多言語のすばらしさを説く人でさえ、一方で子どもにはまず英語を習わせていたりするのだから。
話者の少ない言語を学ぶのは、
・学者や研究者などの専門家
・親のルーツの言語だから
・仕事や学校で使うため
・好きなアーティストや俳優の言語だから
が圧倒的。
私がオーストラリアにいたのは、今から14年も前のこと。
今よりもっともっと、外国語=英語だった。
私もね。
そんなときに知ったエスペラント。
私の意見は…