よく雑誌の後ろページに載っている「星占い」。
日本では「12星座」とか「星占い」とかいう言い方が主流かな?
これ、「黄道12星座」というのだけれど、
あまりこう言う人はいない。
知っている人も、少なくとも私のまわりにはほどんどいない。
学生時代、「ZODIAC」というタイトルのイラスト集があった。
何だろう?
どういう意味だろう、これ。
私は家に帰ると、すぐに調べてみた。
教科書に出てくる英単語は調べるのが苦痛なのに
こういう、自分が興味を持ったことを調べるのはまったく苦にならない。
調べてみると、黄道帯のことだった。
つまり、地球から見た太陽が通る軌道のこと。
そしてそこを12等分し、各区間につけられた名称が「黄道十二宮」。
12星座はそこにそれぞれ配している。
ほほーう。
納得。
どうしてそのイラスト集のタイトルが「ZODIAC」だったのかはわからない。
でも星座好きだったおかげもあって、「ZODIAC」という言葉は
私の中にストンと入ってきた。
以来、忘れなくなった。
教科書に出てくる英単語は一生懸命覚えようとしても覚えられないのに
自分で興味を持った単語は一生忘れない。
そういうものだ。
それから20年近く経った去年。
メキシコ人ゲストのホームステイ受け入れをした。
彼はとてもかわいい男の子で、私も主人も彼のことが大好き。
10ヶ月ほど日本に滞在していたから、
ステイ後もたまに会っては食事をしたりパーティをしたりしていた。
あるパーティのときのこと。
星占いの話になった。
彼は日本語が堪能。
でももちろん、知らない単語もたくさんある。
「zodíaco(ソディアコ)?」
「うん」
「日本語で何ていうの?」
「うーん…本当は『黄道12星座』だけど、そう言う人はあんまりいないかな。
単に12星座とか、星占いとか言うことが多い。
ソディアコに相当する言葉でぱっと言い表したりしないかな」
「ふーん。アリエスは?何?」
「牡羊座だよ」
そんなやりとりをした。
ちなみに「zodíaco」はスペイン語。
一緒にいた友人たちは一様に目を丸くしていた。
「ひろ、何でわかったの?」
え?
ああ、そうね。
スペイン語の単語だけれど、わかってしまった私。
でもそのことに疑問は感じなかった。
だって私、英語の「ZODIAC」を知ってるもん。
だからスペイン語なら「zodíaco」なんだなってわかったの。
英語、スペイン語、イタリア語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、ロシア語
たくさんの言葉を聞いていると、数々の言葉がオーバーラップしていることに気づく。
まず、私にそのベースがあったことは大きい。
その上で
やはり私が「ZODIAC」を知っていたことが大きかった。
あの時、調べといてよかったーーー!
漫画家さん、あのタイトルつけてくれてありがとーう♪
あの時、
えへへ…(*^^*) という顔をしながら
内心、大興奮の私だった。