一通り夜景を堪能していると、連休中もあり人も増えてきた。

 友達がこっちからも見えるよと言うので手を掴み上に登った。少し木が邪魔だがまた違う景色に圧倒される。大阪も捨てたもんじゃない。地元だとここまでのネオンはない。住んでいると眩しいだけのビルのネオンも山を登って見下ろすとこんなにきれいだなんて。

 私がまたボーっと見ていると友達が後ろからお尻を触ってくる。はじめはやめんかい、と冗談混じりに払いのけていたがだんだん気持ちがいやらしくなってくる。触ると言うより鷲掴みにされ今にもプレイが始まってしまいそうだ。変な気分になった私は降りようと言ってまた友達の手を掴み車に戻った。

 そのまま下山して市内に戻る。いつもなら気になる時間も私は今日は無双状態。友達は相変わらず仕事だと言う。帰ろうかと言うので私は珍しく友達の手を握ってもう少し一緒に居たいと告げた。私なりの精一杯の甘え。

 イチャイチャが苦手な友達も今日は私に合わせて手を繋いだままでいてくれる。すると初めて行くホテルに車を止めた。


  つづく、、。