今朝も7時過ぎに起床。病院の朝ごはんは、きっかり8時、12時、18時と決まっている。遅れないように、身支度を整えて、2階の病室に向かう。
母は既に食事はできないので、お膳は運ばれてこないけれど、私と父は「付添食」を頼んでいるので、一日三食、きちんとご飯をいただくことができる。
しかも栄養士さんがきちんとカロリー計算もして作ってくれている(はずだ)から、この一週間はとても健康的な食生活だ。
母の呼吸は浅いが、規則正しく続いている。
今日は手足は冷たいが、やはり微熱は続いている。病室のソファベッドで寝ている父が、夜中も数回、看護婦さんが向きを変えてくれたという。
母は、ここ数日、比較的安定している。日曜日の夜に、容態が思わしくないことを携帯に知らせてくれたIナースが、「本当にすごい力ですね」と驚いていた。父にしてみれば、母はもともと丈夫だから、そう簡単には弱らない、と思っていたと思うが(笑)
部下に任せてきた仕事が気になり、メールをチェック。案の定、予期せぬことが起こっていたので、会社に電話し、状況を確認し、指示を出す。若いが優秀なマネージャー女子が、留守を守ってくれているので、何とかなっているが、来週も引き続き休むかどうか、正直悩ましい。私の上司は、母は一人だが会社の仕事は代わりがいる、と理解を示してくれるが・・・・
ともかく仕事は気になるポイントだけは押さえた。今後については、ひとまず日曜日ぎりぎりまでは母の様子を見たうえで、今と変わらないようなら月曜日は東京に戻ろうと決めた。
お昼ごはんが終わって、落ち着いているので、気分転換も兼ねて近所の公園を散策することにした。
今日は天気もよく、日差しは暑いくらい。半袖に七分パンツ、スニーカーで、公園の中にある小さな山に登る。
頂上にある愛宕神社で、母の魂を安らかに迎えてほしいと願い、残される父が穏やかに暮らせるように祈った。
帰り道、病院近くの家の花が本当に美しかったので、こっそりカメラに収めてしまいました。
名前は知らないけれど、深く鮮やかな青色が、とても心に残ったので。。
花が大好きだった母にも見せてあげたかった。
夕方、母のもとに戻ると、呼吸が少し浅くなっている気がした。
規則的ではあるが、ごろごろ、ぜーぜーという音が少し混じる。これが死前喘鳴、というものだろうか。。。
看護婦さんにも敢えて聞かなかったが、少しずつ、指の間から砂がこぼれ落ちるように、母との時間がなくなっていく。
おとといは、一人で泣いた。何をしても、何を見ても泣けてきた。
もう二度と母と一緒にご飯食べたり、けんかしたり、買い物したり、笑ったり泣いたりできないんだね。