良かったと思えた… | 若年性認知症の旦那とうつ病の娘

若年性認知症の旦那とうつ病の娘

54歳で若年性認知症と診断され…同時期うつ病と娘に告白された…

新聞やテレビでのニュースを見るたびに…良かったと思えるようになって来た!
認知症の方が引き起こす車での事故…
我が家の夫も認知症と診断されてからもしばらくは車を運転してました…
私がいくら事故を起こしたら…ましてや人様を巻き込んだりしたら取り返しのつかない事になると説得するも…
夫の口からはいつも「大丈夫!」
自分は認知症だと言う自覚が持てない夫に私は免許証が無くなれば運転しなくなるのでは?と考え…警察署に夫の事情を話し免許証を返還しようとしましたが…認知症であれ本人でなければ返還は無理との事!
この頃の夫はもう車をぶつけて来てもぶつけたと言う自覚も無く…
何としても運転を止めさせなくてはならないと必死でした…
車のカギを奪うしかありません!

それからが大変です…
自分の足を奪われた夫は自由も奪われる事になり…その怒りが私に向けられるのです!
「俺の車だ!カギを返せ!」
「お前はそんな女だったのか!」
「出てけーーー!」
部屋中の戸をバシッ!壁を叩く音!
威嚇して来ます!

刃物は隠し…夜には私の部屋に入って来られないように扉につっかえ棒をし…
朝は夫の顔色を伺いながらの対応と…

こんな日々を送ってたあの頃を思い出しながら…
夫の尊重を無視して強行突破した私だが…他人に迷惑かけないで済んだ事に良かったと思える……